ＪＢイレブン、今期最終を赤字拡大に下方修正、未定だった配当は無配継続

　ＪＢイレブン <3066> [名証Ｍ] が3月10日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の1億2600万円の赤字→3億2300万円の赤字(前期は2億9700万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の6500万円の赤字→2億6200万円の赤字(前年同期は1億1400万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高については、コロナ禍から全般的に回復傾向であるものの、空港や都心型の店舗では完全な回復には至らず、計画を下回る見込みです。利益面については、原材料価格の大幅な値上がりや電気・ガス料金の高騰等、およびアフターコロナを勝ち抜くための戦略的先行投資の実行により、原価・経費の拡大を余儀なくされ、合わせて将来的に不採算が想定される店舗等に対して、減損、退店等に係る損失処理を、今期中に行うことを決定したことにより、全ての段階で前回発表を大きく下回る見込みです。なお、退店については、８店舗をリストアップしていますが、この先の条件交渉しだいで退店数は変化する可能性があります。また、今後の外部環境変化により、当業績予想は変動する可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす事象が生じた場合には、速やかに公表します。

　当社は、株主への利益還元を重要な経営政策の一つと認識しており、今後の事業展開および財務体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、業績に裏打ちされた安定配当の維持継続を基本方針としています。これまで、2023 年３月期期末配当予想を未定としておりましたが、今後の積極的な成長投資および将来における資金需要等を総合的に勘案し、誠に遺憾ではありますが、期末の配当を無配とさせていただきます。株主の皆さまからのご愛顧に対して、誠に申し訳ございませんが、来年度には復配できるよう努めてまいります。※上記の予想は、現時点において入手可能な情報に基づき算出したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。