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パシフィックネットのニュース
■要約
パシフィックネット<3021>は、IT機器の導入・運用管理・クラウド・セキュリティを「サブスクリプション」モデルで提供し、適正処分に至るまでの包括的な企業の情報システムを支援するITサービスのオンリーワン企業である。使用済みIT機器の回収やリユースPC販売などのフロー収益に大きく依存するビジネスモデルから、IT機器やITサービスを「サブスクリプション」で提供するストック収益を柱としたビジネスモデルへの変革を目指し構造改革に果敢に取り組んだ結果、その成果が顕著に表れ、環境変化に強く持続的成長が可能な収益構造に転換している。
1. 2022年5月期の連結業績
2022年5月期(2021年6月~2022年5月)の連結業績は、売上高が5,507百万円(前期比5.4%増)、営業利益が342百万円(同55.5%減)、経常利益が334百万円(同56.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が209百万円(同57.7%減)だった。ストック収益となるITサブスクリプション事業は順調に拡大しており、受注は前期比2倍に積み上がった。ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)や半導体不足に伴う影響が想定以上だった。このような環境下においても、好調な受注に対して納期遅延や機会損失を回避させるための先行仕入を拡大させたほか、今後数年間(2023~2025年)のPC更新需要の拡大と同事業の規模拡大に備えた投資を先行させたため、減価償却費の先行額が増加した。
2. ITサブスクリプション事業
ITサブスクリプション事業は成長率が高く、市場規模も大きいほか、ストック収益化や持続的成長が可能であると言える。個人向けと異なり、法人向けPC市場はサブスクリプション(中長期レンタル)・リース・購入といった保有形態があるが、サブスクリプション型の比率が年々拡大している。同社のサブスクリプションは故障対応などのPC管理といった保守サービスを含んでいるほか、中途解約は月単位で可能、さらに経理処理はオフバランスで費用も平準化されるため、企業にとってはメリットが大きく、利用が拡大している。同事業はコロナ禍でも着実に成長し、年平均成長率は30.3%となり、2023年5月期も順調に成長すると見込まれる。
3. 2023年5月期の連結業績予想
2023年5月期の連結業績予想については、売上高6,100百万円(前期比10.8%増)、営業利益400百万円(同17.0%増)、経常利益375百万円(同12.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益236百万円(同12.5%増)を計画している。2023年初めからPC更新期に入るため、サブスクリプションへのシフトを検討するケースが増えると考えられ、重要な成長機会を迎えることになる。
同社では法人利用PCに占めるサブスクリプション台数を2022年の300万台強から2025年には700万台超を予想している。さらに、SaaS(クラウドサーバー上のソフトウェアを、インターネットを経由して利用)の普及やサブスクリプションサービスの拡大によって、PCサブスクリプション(中長期レンタル)の認知度も向上しており、導入企業や商談が増加している。また、DXやセキュリティ対策などでIT人材は慢性的に不足しているため、IT部門の業務負担軽減ニーズが高まっていることから、2025年に向けて予想を大きく上回る可能性もあると考えられる。なお、2023年5月期のITサブスクリプション事業については、下期からの加速を見込んでいる。
■Key Points
・環境変化に強く持続的成長が可能な収益構造に転換
・IT部門の業務負担軽減ニーズが高まっている
・2023年初めからPC更新期に入る重要な成長機会を迎える
・各事業がすべて直接的にESGにつながる特徴を有する
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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パシフィックネット<3021>は、IT機器の導入・運用管理・クラウド・セキュリティを「サブスクリプション」モデルで提供し、適正処分に至るまでの包括的な企業の情報システムを支援するITサービスのオンリーワン企業である。使用済みIT機器の回収やリユースPC販売などのフロー収益に大きく依存するビジネスモデルから、IT機器やITサービスを「サブスクリプション」で提供するストック収益を柱としたビジネスモデルへの変革を目指し構造改革に果敢に取り組んだ結果、その成果が顕著に表れ、環境変化に強く持続的成長が可能な収益構造に転換している。
1. 2022年5月期の連結業績
2022年5月期(2021年6月~2022年5月)の連結業績は、売上高が5,507百万円(前期比5.4%増)、営業利益が342百万円(同55.5%減)、経常利益が334百万円(同56.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が209百万円(同57.7%減)だった。ストック収益となるITサブスクリプション事業は順調に拡大しており、受注は前期比2倍に積み上がった。ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)や半導体不足に伴う影響が想定以上だった。このような環境下においても、好調な受注に対して納期遅延や機会損失を回避させるための先行仕入を拡大させたほか、今後数年間(2023~2025年)のPC更新需要の拡大と同事業の規模拡大に備えた投資を先行させたため、減価償却費の先行額が増加した。
2. ITサブスクリプション事業
ITサブスクリプション事業は成長率が高く、市場規模も大きいほか、ストック収益化や持続的成長が可能であると言える。個人向けと異なり、法人向けPC市場はサブスクリプション(中長期レンタル)・リース・購入といった保有形態があるが、サブスクリプション型の比率が年々拡大している。同社のサブスクリプションは故障対応などのPC管理といった保守サービスを含んでいるほか、中途解約は月単位で可能、さらに経理処理はオフバランスで費用も平準化されるため、企業にとってはメリットが大きく、利用が拡大している。同事業はコロナ禍でも着実に成長し、年平均成長率は30.3%となり、2023年5月期も順調に成長すると見込まれる。
3. 2023年5月期の連結業績予想
2023年5月期の連結業績予想については、売上高6,100百万円(前期比10.8%増)、営業利益400百万円(同17.0%増)、経常利益375百万円(同12.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益236百万円(同12.5%増)を計画している。2023年初めからPC更新期に入るため、サブスクリプションへのシフトを検討するケースが増えると考えられ、重要な成長機会を迎えることになる。
同社では法人利用PCに占めるサブスクリプション台数を2022年の300万台強から2025年には700万台超を予想している。さらに、SaaS(クラウドサーバー上のソフトウェアを、インターネットを経由して利用)の普及やサブスクリプションサービスの拡大によって、PCサブスクリプション(中長期レンタル)の認知度も向上しており、導入企業や商談が増加している。また、DXやセキュリティ対策などでIT人材は慢性的に不足しているため、IT部門の業務負担軽減ニーズが高まっていることから、2025年に向けて予想を大きく上回る可能性もあると考えられる。なお、2023年5月期のITサブスクリプション事業については、下期からの加速を見込んでいる。
■Key Points
・環境変化に強く持続的成長が可能な収益構造に転換
・IT部門の業務負担軽減ニーズが高まっている
・2023年初めからPC更新期に入る重要な成長機会を迎える
・各事業がすべて直接的にESGにつながる特徴を有する
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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