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紀文食品のニュース
*17:06JST 紀文食品---24年3月期増収・大幅な増益、国内食品事業の利益が好調に推移
紀文食品<2933>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.9%増の1,066.84億円、営業利益が同129.5%増の46.41億円、経常利益が同150.1%増の44.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同540.9%増の28.36億円となった。
国内食品事業の売上高は前年同期比0.9%増の760.77億円、セグメント利益は同27.96億円増の28.36億円となった。売上面では、通年でカニカマやはんぺんなど主力の水産練り製品が大幅な増加となった。水産練り製品は近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され、またコロナ禍を経て家庭内の備蓄食材としての使い勝手の良さが再認識されている。価格改定後も販売数量が増加する商品も多く、大きく売上を伸ばした。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションを正月商戦も含め年間を通して実施し、SNSの公式アカウントではこれまでのユーザー層とは異なり若年層から支持を得ており、同社並びに同社商品への認知度・理解度の向上に奏功しているとしている。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上は減少した。商事部門では、通年で米糠油や蕎麦などの商材の売上が安定して好調を維持した。利益面では、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻し、大幅増益となった。
海外食品事業の売上高は同5.2%減の119.99億円、セグメント利益は同29.4%減の7.97億円となった。売上面では、タイ国内向けは営業活動の強化により下期から回復基調が顕在化した。他のアジア圏、中国、米国の各市場では、インフレや経済活動の鈍化傾向などマクロ経済の要因が年間を通じて影響した。消費者の生活必需品を優先する節約志向や、低価格商品への購買シフト、外食産業の回復遅れなどにより、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前期比で減少した。利益面でも、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となった。
食品関連事業の売上高は同5.6%増の186.08億円、セグメント利益は同11.2%増の9.91億円となった。売上面では、セグメントの中心である物流事業において、人流の回復に伴い経済活動が活性化され、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことで、堅調な実績を確保した。さらに継続して注力してきた新規顧客の獲得や料金・料率の改定も増収に寄与した。利益面では、人件費や輸送全般における諸々のコスト増、倉庫内の安定した空調管理のための電力費の上昇がマイナス要因としてある一方、売上増分や様々な効率化策が奏功し利益額と利益率を確実に獲得し、増益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比4.0%増の1,109.51億円、営業利益は同1.8%増の47.27億円、経常利益は同4.2%減の42.21億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.7%増の28.55億円を見込んでいる。
<AS>
国内食品事業の売上高は前年同期比0.9%増の760.77億円、セグメント利益は同27.96億円増の28.36億円となった。売上面では、通年でカニカマやはんぺんなど主力の水産練り製品が大幅な増加となった。水産練り製品は近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され、またコロナ禍を経て家庭内の備蓄食材としての使い勝手の良さが再認識されている。価格改定後も販売数量が増加する商品も多く、大きく売上を伸ばした。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションを正月商戦も含め年間を通して実施し、SNSの公式アカウントではこれまでのユーザー層とは異なり若年層から支持を得ており、同社並びに同社商品への認知度・理解度の向上に奏功しているとしている。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上は減少した。商事部門では、通年で米糠油や蕎麦などの商材の売上が安定して好調を維持した。利益面では、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻し、大幅増益となった。
海外食品事業の売上高は同5.2%減の119.99億円、セグメント利益は同29.4%減の7.97億円となった。売上面では、タイ国内向けは営業活動の強化により下期から回復基調が顕在化した。他のアジア圏、中国、米国の各市場では、インフレや経済活動の鈍化傾向などマクロ経済の要因が年間を通じて影響した。消費者の生活必需品を優先する節約志向や、低価格商品への購買シフト、外食産業の回復遅れなどにより、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前期比で減少した。利益面でも、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となった。
食品関連事業の売上高は同5.6%増の186.08億円、セグメント利益は同11.2%増の9.91億円となった。売上面では、セグメントの中心である物流事業において、人流の回復に伴い経済活動が活性化され、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことで、堅調な実績を確保した。さらに継続して注力してきた新規顧客の獲得や料金・料率の改定も増収に寄与した。利益面では、人件費や輸送全般における諸々のコスト増、倉庫内の安定した空調管理のための電力費の上昇がマイナス要因としてある一方、売上増分や様々な効率化策が奏功し利益額と利益率を確実に獲得し、増益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比4.0%増の1,109.51億円、営業利益は同1.8%増の47.27億円、経常利益は同4.2%減の42.21億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.7%増の28.55億円を見込んでいる。
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