ディップが大幅高、実需買い観測のなか青空圏飛翔

　ディップ<2379.T>が大幅高で３日続伸、この間の上昇率はきょうの高値まで１５００円弱に達し、上場来高値圏を飛翔する展開。アルバイト求人情報サイト「バイトル」を運営、その成長性に改めて注目が集まっている。企業業績の拡大に合わせて求人需要もうなぎ上り。アルバイトの平均時給は全国的に上昇傾向を続けており４月度も首都圏、東海、関西すべてのエリアで前年同月比プラス（平均時給は前年同月比１．５％増の９６１円）を確保している。そのなか同社は積極的な宣伝努力も奏功し業績は絶好調に推移しており、前期の営業利益２．８倍に続き１６年２月期も２ケタ増益をキープする見込みだ。「同銘柄は最低売買代金が高いこともあり、短期の回転売買ではなく収益面の背景に基づいた実需の買いが観測される」（国内ネット証券大手）という。「派遣法改正は短期アルバイトに人材が流れやすくなり、相対的に同社に有利に働くという思惑もある」（市場関係者）という指摘も出ている。ＲＯＥが５２％台と経営の資本効率が極めて高いこともあって、小型株ファンドなど法人筋の買いが株高トレンドに反映されている可能性がある。

ディップの株価は１０時５０分現在１万１２４０円（△７００円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）