メディネット、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で63％の赤字

　メディネット <2370> [東証Ｍ] が4月27日大引け後(18:00)に業績修正を発表。18年9月期の連結最終損益を従来予想の13.9億円の赤字→34億円の赤字(前期は26億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を62.5％毀損する規模となった。
　なお、10-3月期(上期)の業績見通しは引き続き開示しなかった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　連結業績予想修正の理由売上高については、特定細胞加工物製造委受託契約を締結している契約医療機関において、がん免疫細胞治療に係る市場環境の変化等により、患者数について前年同期と比較してほぼ半減したままの状況が続いており、その結果として売上高は前回発表予想に対して1,010百万円減（51.3％減）の960百万円となる見込みです。損益面では、研究開発活動においてHistogenics Corporation（所在地 米国マサチューセッツ州ウォルサム市）との間で締結したライセンス導入契約に基づく契約一時金1,130百万円の支払いが発生したことに加えて、売上減少に伴う利益の減少により、営業利益については前回発表予想に対して1,671百万円減の△3,071百万円、投資事業組合運用損、為替差損等の営業外損益により、経常利益については、前回発表予想に対して1,724百万円減の△3,108百万円となる見込みです。また、投資有価証券の売却益等の特別利益が発生した一方で、Argos社のAGS-003の開発中止に伴い同社への貸付金について貸倒引当金を計上したこと、構造改革を実施することに伴う費用を計上することにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回発表予想に対して2,009百万円減の△3,404百万円となる見込みです。なお、個別業績予想については、投資情報としての重要性が高くないと判断されるため期初より記載を省略しております。