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獲得ポイント

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収益率

+301.31%

期間

長期投資 (数ヶ月~数年単位で売り買い)

理由

その他

 スポット広告が回復しているといっても、民放キー局によって状況は異なる。民放キー局各社の11年3月期第1四半期の広告収入を決算説明資料などからまとめると、第1四半期のスポット広告が前年同期比で最も回復したのが日本テレビ放送網 の13.1%増で、以下フジ・メディア・ホールディングス が9.5%増、テレビ朝日 が4.2%増、テレビ東京 が3.5%増、TBSホールディングス が2.8%増となっている。上位の3局は、ゴールデン(19-22時)やプライム(19-23時)といった時間帯で視聴率上位を争っており、視聴率の高さがそのままスポットの需要につながっている格好だ。

 一方、タイム広告については広告主にとって固定的な費用となることから全般的に低調で、TBS、フジテレビ、日本テレビの3局が前年同期比でマイナス。特にTBSは12.1%減となっており、視聴率の不振がタイム広告にも反映している。

 回復傾向にあるスポット広告ではあるが、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日の3局は第1四半期の好調に比べ下期は保守的に想定している。ただ、電通 の月次でテレビが前年同月比プラスに転じたのは10年2月からということを考慮すれば、その面では下期も高い伸びが続く可能性がある。逆に、TBSやテレビ東京は第1四半期の実績に比べ下期の想定が強気に見える。

 こうした広告の状況と合わせて業績にも注目したい。第1四半期の連結業績を見ると、フジテレビと日本テレビが増収増益で、通期予想に対する進ちょく率も高い。テレビ朝日は増収減益だが、進ちょく率は比較的順調。テレビ東京は進ちょく率こそ高いが、通期予想自体が減収減益だけに評価が難しい。TBSは業績・進ちょく率とも低調な印象だ。

 連結業績については放送事業以外の収益も増えてきており、それらの影響も考慮する必要があるが、各社ともスポット広告やタイム広告など放送事業が収益の中心であることは変わりない。広告は直近の視聴率をベースに需要が決まる傾向があり、結果的に上位を争っている日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日の3局は業績動向でも比較的順調。投資対象としても評価したい。

 また、スポット広告を中心にテレビCMが回復傾向にあることから、広告代理店のなかでテレビのシェアが高い電通 や、CM制作でシェアトップの東北新社 なども注目だろう。(藤井知明)

提供:モーニングスター社

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