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エス・エム・エスのニュース
4日からスタートする新年相場を前に、2019年に活躍が期待される銘柄を探ってみたい。本特集では、今期に連続で過去最高益を更新する見通しを示している銘柄にスポットライトを当てた。最高益更新の連続期数が多い銘柄は、利益を創出する競争力がある商品やサービスを持つ企業が多く、今年も利益成長が期待できる有力候補として注目していいだろう。
下表では、時価総額100億円以上3000億円未満の中小型株を対象に、本決算月にかかわらず、今期に経常利益が4期以上連続で過去最高益を見込み、かつ同利益が4期以上連続で2ケタ増益を達成する見通しを示している42社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップに輝いたのは鎌倉新書 <6184> 。仏壇仏具業界向け書籍の出版を祖業とし、インターネット普及とともにライフエンディング(終活)分野のサイト運営に軸足を移している。サイトを通じて取引事業者へユーザーを紹介することで受け取る成功報酬型の手数料収入と広告が主な収益源となる。19年1月期はお墓、葬祭、仏壇のすべてのサービスが好調で、経常利益は前期非連結比97.2%増の7.1億円と4期連続最高益を見込む。国内で急速に進む高齢化を背景にライフエンディング市場の拡大基調は続くとみられ、今年も活躍が期待できそうだ。
2位に入ったトリケミカル研究所 <4369> の19年1月期は経常利益が前期非連結比84.3%増の29.9億円に拡大する見通しだ。データセンター向けを中心とする旺盛な半導体需要を追い風に、国内や台湾で半導体用化学材料の販売が好調なうえ、韓国のSKマテリアルズと設立した合弁会社の業績拡大に伴う持分法投資利益の発生も利益を押し上げる。来期は生産能力増強を進める上野原第二工場の本格稼働などが業績成長に貢献するとみられる。
3位のダブルスタンダード <3925> は足もとで人工知能(AI)を活用したデータクレンジング(データ整備・正規化)や新サービスを中心としたビッグデータ関連案件の受注が伸びている。また、コスト意識の高まりや業務効率の向上により販管費率が低下傾向で、19年3月期の経常利益は前期比52.8%増の8.5億円と高成長を持続する計画だ。市場拡大が見込まれるビッグデータ関連の一角として中長期的な成長期待は強い。
5位のチェンジ <3962> はAI、IoT、ビッグデータなど最新のIT技術を使って業務改善を支援するサービスを展開する。前期はAI・RPA(事務用ロボット)を活用した業務自動化プロジェクトやAIスピーカーの活用プロジェクトといった新規サービスが好調だった。19年9月期は政府が主導する“生産性革命”を追い風に、経常利益は5期連続の最高益更新を計画する。11月28日には、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクを買収すると発表しており、一段の成長が見込まれる。株価は全体荒れ相場に逆行し、上場来高値圏と異彩高を演じている。
選出リストでは、12月初めに直近高値をつけたにもかかわらず、全体相場の波乱展開を受けて連れ安となっている銘柄が目立つ。そうした銘柄は相場が落ち着けば見直し買いが期待でき、今のうちにチェックしておきたいところだ。7位のGunosy <6047> は10月12日に19年5月期第1四半期決算を発表。情報アプリ「ニュースパス」「ルクラ」を中心にダウンロード数が増加し、広告収入が大きく伸びたうえ、自社メディア広告や提携先に広告を配信するアドネットワークも好調だった。これを踏まえ、早くも通期計画を上方修正し、今期経常利益は前期比40.4%増の27.2億円に膨らむ見通しとなった。
9位にリストアップされたリンクバル <6046> [東証M]は婚活パーティーなどのイベントECサイト「街コン」を運営する。19年9月期は前期に引き続き他社開催イベントの掲載数を増やし、イベント参加者の拡大基調が続く。同社は東証1部への市場変更を行う準備を進めており、1部昇格候補としてもマークしておきたい。12位のエスティック <6161> [東証2]は自動車用ネジ締め工具で利益率の高いナットランナーの販売が好調で、19年3月期の経常利益は5期連続最高益を見込む。今期の売上高経常利益率は27.3%と製造業でトップクラスの高収益企業であることも注目ポイントだ。
15位に入ったデジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> の19年6月期経常利益は前期比26.2%増の9.9億円と9期連続の過去最高益を計画する。今期は強みとする金融系業務システム開発が増えるほか、車載機器向け組み込みシステムの開発も好調を継続する。また、サイバー攻撃が頻発するなか、Webセキュリティソリューションの導入が伸びており、サイバーセキュリティ関連としても注目を集める。16位のオープンドア <3926> はテレビCM効果で旅行比較サイト「トラベルコ」の利用者増加が続き、手数料収入が拡大している。今年はゴールデンウィーク10連休やラグビーワールドカップ、来年には東京五輪開催を控えており、豊富な材料を追い風にさらなる収益成長が期待される。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 今期 増収率 今期 連続期数 PER 決算期
<6184> 鎌倉新書 97.2 710 46.3 2500 4 131 19. 1
<4369> トリケミカル 84.3 2990 20.6 7770 4 13.2 19. 1
<3925> ダブスタ 52.8 854 32.7 2650 6 40.0 19. 3
<6086> シンメンテ 50.4 504 35.1 13300 4 35.3 19. 2
<3962> チェンジ 46.6 752 31.7 3430 5 104 19. 9
<3937> Ubicom 44.2 512 9.9 3525 5 41.5 19. 3
<6047> Gunosy 40.4 2722 29.1 14462 5 30.4 19. 5
<6185> ソネットMN 39.7 750 21.9 11000 6 33.4 19. 3
<6046> リンクバル 39.6 1030 20.9 3347 7 37.4 19. 9
<2154> トラスト・T 39.5 5900 25.5 82000 7 15.8 19. 6
<6058> ベクトル 35.6 4000 31.4 26400 9 35.1 19. 2
<6161> エスティック 31.6 1659 21.9 6073 8 17.9 19. 3
<6055> Jマテリアル 29.6 7700 25.8 35000 6 21.1 19. 3
<3844> コムチュア 26.6 2545 10.0 18025 7 19.4 19. 3
<3916> DIT 26.2 997 7.5 11904 9 30.0 19. 6
<3926> オープンドア 24.7 1450 22.2 4900 8 90.0 19. 3
<6200> インソース 23.3 1150 23.5 5600 8 41.0 19. 9
<3150> グリムス 22.7 1350 28.2 11512 4 18.5 19. 3
<6028> テクノプロH 20.9 13500 15.9 135000 7 18.5 19. 6
<7508> GセブンHD 20.4 5500 8.5 130000 4 9.6 19. 3
<3922> PRTIME 20.3 445 22.3 2100 4 48.8 19. 2
<6541> グレイス 19.9 495 14.3 1502 7 71.1 19. 3
<3254> プレサンス 19.2 23661 13.7 152471 8 5.0 19. 3
<6196> ストライク 17.4 1591 21.4 4545 5 29.0 19. 8
<6049> イトクロ 17.2 2350 3.5 4650 5 42.2 19. 1
<2477> 手間いらず 17.1 810 17.6 1307 5 25.1 19. 6
<6539> MSジャパン 16.7 1522 21.7 3792 7 31.9 19. 3
<2379> ディップ 16.5 12573 11.3 42360 6 11.5 19. 2
<3963> シンクロ 16.0 661 34.1 1846 7 32.1 19. 3
<6532> ベイカレント 16.0 4700 19.9 24500 4 10.7 19. 2
<2175> エスエムエス 15.9 5803 21.3 32273 15 38.5 19. 3
<2222> 寿スピリッツ 15.9 5850 8.6 40600 4 34.6 19. 3
<7780> メニコン 15.2 5137 4.8 80338 4 30.5 19. 3
<3465> ケイアイ不 14.3 6040 33.9 85840 4 5.7 19. 3
<9928> ミロク情報 13.0 5000 10.9 30600 8 23.2 19. 3
<7818> トランザク 12.7 1928 7.0 16530 4 14.1 19. 8
<6035> IRジャパン 12.4 1300 11.3 4600 4 24.1 19. 3
<6050> イーガーディ 12.4 1179 15.2 6801 7 25.7 19. 9
<3288> オープンH 11.8 51500 30.5 510000 7 5.5 19. 9
<3923> ラクス 10.3 1376 34.2 8601 4 86.6 19. 3
<4318> クイック 10.0 2530 10.3 18500 6 13.8 19. 3
<4832> JFEシステ 10.0 3100 6.8 43000 4 10.5 19. 3
※2017年1月以降に上場した銘柄は除いた。売上高と経常利益の単位は百万円。
★元日~3日に、2019年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。
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株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上3000億円未満の中小型株を対象に、本決算月にかかわらず、今期に経常利益が4期以上連続で過去最高益を見込み、かつ同利益が4期以上連続で2ケタ増益を達成する見通しを示している42社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップに輝いたのは鎌倉新書 <6184> 。仏壇仏具業界向け書籍の出版を祖業とし、インターネット普及とともにライフエンディング(終活)分野のサイト運営に軸足を移している。サイトを通じて取引事業者へユーザーを紹介することで受け取る成功報酬型の手数料収入と広告が主な収益源となる。19年1月期はお墓、葬祭、仏壇のすべてのサービスが好調で、経常利益は前期非連結比97.2%増の7.1億円と4期連続最高益を見込む。国内で急速に進む高齢化を背景にライフエンディング市場の拡大基調は続くとみられ、今年も活躍が期待できそうだ。
2位に入ったトリケミカル研究所 <4369> の19年1月期は経常利益が前期非連結比84.3%増の29.9億円に拡大する見通しだ。データセンター向けを中心とする旺盛な半導体需要を追い風に、国内や台湾で半導体用化学材料の販売が好調なうえ、韓国のSKマテリアルズと設立した合弁会社の業績拡大に伴う持分法投資利益の発生も利益を押し上げる。来期は生産能力増強を進める上野原第二工場の本格稼働などが業績成長に貢献するとみられる。
3位のダブルスタンダード <3925> は足もとで人工知能(AI)を活用したデータクレンジング(データ整備・正規化)や新サービスを中心としたビッグデータ関連案件の受注が伸びている。また、コスト意識の高まりや業務効率の向上により販管費率が低下傾向で、19年3月期の経常利益は前期比52.8%増の8.5億円と高成長を持続する計画だ。市場拡大が見込まれるビッグデータ関連の一角として中長期的な成長期待は強い。
5位のチェンジ <3962> はAI、IoT、ビッグデータなど最新のIT技術を使って業務改善を支援するサービスを展開する。前期はAI・RPA(事務用ロボット)を活用した業務自動化プロジェクトやAIスピーカーの活用プロジェクトといった新規サービスが好調だった。19年9月期は政府が主導する“生産性革命”を追い風に、経常利益は5期連続の最高益更新を計画する。11月28日には、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクを買収すると発表しており、一段の成長が見込まれる。株価は全体荒れ相場に逆行し、上場来高値圏と異彩高を演じている。
選出リストでは、12月初めに直近高値をつけたにもかかわらず、全体相場の波乱展開を受けて連れ安となっている銘柄が目立つ。そうした銘柄は相場が落ち着けば見直し買いが期待でき、今のうちにチェックしておきたいところだ。7位のGunosy <6047> は10月12日に19年5月期第1四半期決算を発表。情報アプリ「ニュースパス」「ルクラ」を中心にダウンロード数が増加し、広告収入が大きく伸びたうえ、自社メディア広告や提携先に広告を配信するアドネットワークも好調だった。これを踏まえ、早くも通期計画を上方修正し、今期経常利益は前期比40.4%増の27.2億円に膨らむ見通しとなった。
9位にリストアップされたリンクバル <6046> [東証M]は婚活パーティーなどのイベントECサイト「街コン」を運営する。19年9月期は前期に引き続き他社開催イベントの掲載数を増やし、イベント参加者の拡大基調が続く。同社は東証1部への市場変更を行う準備を進めており、1部昇格候補としてもマークしておきたい。12位のエスティック <6161> [東証2]は自動車用ネジ締め工具で利益率の高いナットランナーの販売が好調で、19年3月期の経常利益は5期連続最高益を見込む。今期の売上高経常利益率は27.3%と製造業でトップクラスの高収益企業であることも注目ポイントだ。
15位に入ったデジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> の19年6月期経常利益は前期比26.2%増の9.9億円と9期連続の過去最高益を計画する。今期は強みとする金融系業務システム開発が増えるほか、車載機器向け組み込みシステムの開発も好調を継続する。また、サイバー攻撃が頻発するなか、Webセキュリティソリューションの導入が伸びており、サイバーセキュリティ関連としても注目を集める。16位のオープンドア <3926> はテレビCM効果で旅行比較サイト「トラベルコ」の利用者増加が続き、手数料収入が拡大している。今年はゴールデンウィーク10連休やラグビーワールドカップ、来年には東京五輪開催を控えており、豊富な材料を追い風にさらなる収益成長が期待される。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 今期 増収率 今期 連続期数 PER 決算期
<6184> 鎌倉新書 97.2 710 46.3 2500 4 131 19. 1
<4369> トリケミカル 84.3 2990 20.6 7770 4 13.2 19. 1
<3925> ダブスタ 52.8 854 32.7 2650 6 40.0 19. 3
<6086> シンメンテ 50.4 504 35.1 13300 4 35.3 19. 2
<3962> チェンジ 46.6 752 31.7 3430 5 104 19. 9
<3937> Ubicom 44.2 512 9.9 3525 5 41.5 19. 3
<6047> Gunosy 40.4 2722 29.1 14462 5 30.4 19. 5
<6185> ソネットMN 39.7 750 21.9 11000 6 33.4 19. 3
<6046> リンクバル 39.6 1030 20.9 3347 7 37.4 19. 9
<2154> トラスト・T 39.5 5900 25.5 82000 7 15.8 19. 6
<6058> ベクトル 35.6 4000 31.4 26400 9 35.1 19. 2
<6161> エスティック 31.6 1659 21.9 6073 8 17.9 19. 3
<6055> Jマテリアル 29.6 7700 25.8 35000 6 21.1 19. 3
<3844> コムチュア 26.6 2545 10.0 18025 7 19.4 19. 3
<3916> DIT 26.2 997 7.5 11904 9 30.0 19. 6
<3926> オープンドア 24.7 1450 22.2 4900 8 90.0 19. 3
<6200> インソース 23.3 1150 23.5 5600 8 41.0 19. 9
<3150> グリムス 22.7 1350 28.2 11512 4 18.5 19. 3
<6028> テクノプロH 20.9 13500 15.9 135000 7 18.5 19. 6
<7508> GセブンHD 20.4 5500 8.5 130000 4 9.6 19. 3
<3922> PRTIME 20.3 445 22.3 2100 4 48.8 19. 2
<6541> グレイス 19.9 495 14.3 1502 7 71.1 19. 3
<3254> プレサンス 19.2 23661 13.7 152471 8 5.0 19. 3
<6196> ストライク 17.4 1591 21.4 4545 5 29.0 19. 8
<6049> イトクロ 17.2 2350 3.5 4650 5 42.2 19. 1
<2477> 手間いらず 17.1 810 17.6 1307 5 25.1 19. 6
<6539> MSジャパン 16.7 1522 21.7 3792 7 31.9 19. 3
<2379> ディップ 16.5 12573 11.3 42360 6 11.5 19. 2
<3963> シンクロ 16.0 661 34.1 1846 7 32.1 19. 3
<6532> ベイカレント 16.0 4700 19.9 24500 4 10.7 19. 2
<2175> エスエムエス 15.9 5803 21.3 32273 15 38.5 19. 3
<2222> 寿スピリッツ 15.9 5850 8.6 40600 4 34.6 19. 3
<7780> メニコン 15.2 5137 4.8 80338 4 30.5 19. 3
<3465> ケイアイ不 14.3 6040 33.9 85840 4 5.7 19. 3
<9928> ミロク情報 13.0 5000 10.9 30600 8 23.2 19. 3
<7818> トランザク 12.7 1928 7.0 16530 4 14.1 19. 8
<6035> IRジャパン 12.4 1300 11.3 4600 4 24.1 19. 3
<6050> イーガーディ 12.4 1179 15.2 6801 7 25.7 19. 9
<3288> オープンH 11.8 51500 30.5 510000 7 5.5 19. 9
<3923> ラクス 10.3 1376 34.2 8601 4 86.6 19. 3
<4318> クイック 10.0 2530 10.3 18500 6 13.8 19. 3
<4832> JFEシステ 10.0 3100 6.8 43000 4 10.5 19. 3
※2017年1月以降に上場した銘柄は除いた。売上高と経常利益の単位は百万円。
★元日~3日に、2019年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。
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