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三機工業のニュース
■今後の見通し
● 2021年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は、2021年3月期の通期業績を売上高200,000百万円、営業利益9,000百万円、経常利益9,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,500百万円と予想している。受注高は190,000百万円、次期繰越高は126,163百万円を見込んでいる。これらの予想数値は、元々のPhase2計画の2年目の目標値であるが、現時点で想定可能なコロナの影響を織り込んでいる。但し、今後さらにコロナの影響が深刻化するようであれば、修正される可能性もある。
売上高の内訳としては、建築設備事業は162,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は60,000百万円を見込んでいる。産業空調は前々期の売上高の水準が特に高かったものの、前期は通常レベルに戻ったこともあり、66,000百万円を予想している。電気は前期比微増の25,000百万円、ファシリティシステムは11,000百万円を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システム事業は11,000百万円と前期比微減の予想だが、環境システム事業は手持ち工事の状況から25,000百万円が予想されている。
受注高は、主力の建築設備事業はほぼ前期並みの155,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は65,000百万円、産業空調は前期並みの57,000百万円、電気は22,000百万円、ファシリティシステムは11,000百万円が見込まれている。プラント設備事業では、機械システム事業が12,000百万円、環境システム事業が21,000百万円と予想されている。この結果、不動産事業等を含めた全体の受注高は190,000百万円が予想されている。
コロナにより先行きが不透明ではあるものの、ある程度の手持ち工事を抱えていることなどから、上記の予想を達成することは可能だろう。今後注意すべきは、コロナの影響もだが、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても、同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、コロナの影響を考慮しても目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(15.5%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、少なくとも前期並みの15.5%は確保する計画で、売上高が予想どおり達成されれば売上総利益は31,000百万円、営業利益は9,000百万円が予想されている。通常以外の経費増(人財投資や給与改定等)が一服していることなどから、販管費が予想ほど増加しない可能性もあり、売上高及び売上総利益率が計画どおり推移すれば、営業利益以下は増額修正の可能性もある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
● 2021年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は、2021年3月期の通期業績を売上高200,000百万円、営業利益9,000百万円、経常利益9,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,500百万円と予想している。受注高は190,000百万円、次期繰越高は126,163百万円を見込んでいる。これらの予想数値は、元々のPhase2計画の2年目の目標値であるが、現時点で想定可能なコロナの影響を織り込んでいる。但し、今後さらにコロナの影響が深刻化するようであれば、修正される可能性もある。
売上高の内訳としては、建築設備事業は162,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は60,000百万円を見込んでいる。産業空調は前々期の売上高の水準が特に高かったものの、前期は通常レベルに戻ったこともあり、66,000百万円を予想している。電気は前期比微増の25,000百万円、ファシリティシステムは11,000百万円を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システム事業は11,000百万円と前期比微減の予想だが、環境システム事業は手持ち工事の状況から25,000百万円が予想されている。
受注高は、主力の建築設備事業はほぼ前期並みの155,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は65,000百万円、産業空調は前期並みの57,000百万円、電気は22,000百万円、ファシリティシステムは11,000百万円が見込まれている。プラント設備事業では、機械システム事業が12,000百万円、環境システム事業が21,000百万円と予想されている。この結果、不動産事業等を含めた全体の受注高は190,000百万円が予想されている。
コロナにより先行きが不透明ではあるものの、ある程度の手持ち工事を抱えていることなどから、上記の予想を達成することは可能だろう。今後注意すべきは、コロナの影響もだが、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても、同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、コロナの影響を考慮しても目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(15.5%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、少なくとも前期並みの15.5%は確保する計画で、売上高が予想どおり達成されれば売上総利益は31,000百万円、営業利益は9,000百万円が予想されている。通常以外の経費増(人財投資や給与改定等)が一服していることなどから、販管費が予想ほど増加しない可能性もあり、売上高及び売上総利益率が計画どおり推移すれば、営業利益以下は増額修正の可能性もある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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