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三機工業のニュース
■今後の見通し
● 2018年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は2018年3月期の通期業績を売上高180,000百万円(前期比6.8%増)、営業利益7,000百万円(同16.4%増)、経常利益7,500百万円(同9.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円(同6.4%増)と予想しており、これは期初予想から変更していない。
売上高の内訳としては、建築設備事業は148,200百万円(同4.7%増)と予想されている。事業別では、ビル空調衛生は期初の繰越工事高が豊富であることから69,700百万円(同15.4%増)、産業空調は受注がややペースダウンしていることから、46,000百万円(同7.0%減)を予想している。電気は一部が前期から繰越しとなっていることもあり、23,000百万円(同6.8%増)、ファシリティシステムは前期が好調であったことから、その反動もあり9,500百万円(同6.9%減)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システムは10,000百万円(同22.1%増)、環境システム事業も大型受注の影響もあり20,000百万円(同9.5%増)と回復を予想している。
受注高は、主力の建築設備事業で148,200百万円(同1.1%増)と予想されている。事業別では、ビル空調衛生は65,700百万円(同0.1%減)とほぼ前期並みであり、産業空調は51,000百万円(同2.4%増)と回復予想となっている。電気、ファシリティシステムについても同様で、それぞれ22,000百万円(同2.0%増)、9,500百万円(同0.5%増)と前期並みを維持する計画だ。プラント設備事業では、機械システム事業は大型案件の受注が見込まれることから12,000百万円(同47.6%増)と大幅増が予想されている。反対に環境システム事業は前期の大型案件の反動から24,000百万円(同21.6%減)を見込んでいる。この結果、全体の受注高はほぼ前期並みの186,000百万円(同0.1%増)が予想されており、繰越工事高も引き続き高水準を維持することが予想される。
全般的には、現在の手持工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(13.4%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期を若干上回る水準(13.6%)を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益額は24,500百万円となる見込みだが、これは以下に述べる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<TN>
● 2018年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は2018年3月期の通期業績を売上高180,000百万円(前期比6.8%増)、営業利益7,000百万円(同16.4%増)、経常利益7,500百万円(同9.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円(同6.4%増)と予想しており、これは期初予想から変更していない。
売上高の内訳としては、建築設備事業は148,200百万円(同4.7%増)と予想されている。事業別では、ビル空調衛生は期初の繰越工事高が豊富であることから69,700百万円(同15.4%増)、産業空調は受注がややペースダウンしていることから、46,000百万円(同7.0%減)を予想している。電気は一部が前期から繰越しとなっていることもあり、23,000百万円(同6.8%増)、ファシリティシステムは前期が好調であったことから、その反動もあり9,500百万円(同6.9%減)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システムは10,000百万円(同22.1%増)、環境システム事業も大型受注の影響もあり20,000百万円(同9.5%増)と回復を予想している。
受注高は、主力の建築設備事業で148,200百万円(同1.1%増)と予想されている。事業別では、ビル空調衛生は65,700百万円(同0.1%減)とほぼ前期並みであり、産業空調は51,000百万円(同2.4%増)と回復予想となっている。電気、ファシリティシステムについても同様で、それぞれ22,000百万円(同2.0%増)、9,500百万円(同0.5%増)と前期並みを維持する計画だ。プラント設備事業では、機械システム事業は大型案件の受注が見込まれることから12,000百万円(同47.6%増)と大幅増が予想されている。反対に環境システム事業は前期の大型案件の反動から24,000百万円(同21.6%減)を見込んでいる。この結果、全体の受注高はほぼ前期並みの186,000百万円(同0.1%増)が予想されており、繰越工事高も引き続き高水準を維持することが予想される。
全般的には、現在の手持工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(13.4%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期を若干上回る水準(13.6%)を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益額は24,500百万円となる見込みだが、これは以下に述べる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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