日本電設が年初来高値更新、業績見込み上方修正と増配方針を好材料視

　日本電設工業がカイ気配で始まり反発。１００円高の８６１円で寄り付き、４月７日に付けた年初来高値７８５円を更新。

　ＪＲ東日本系の電気工事会社で、１９日の引け後に、集計中の１０年３月期の連結業績見込みを上方修正し、増配の方針にあることを発表したことが好材料視されている。

　発表によれば、１０年３月期の連結売上高は、従来予想比４億円増の１５５２億円（前期比１％減）、営業利益は同２８億円増の１０８億円（同１９．６％増）、経常利益は同３１億円増の１１９億円（同１９．１％増）、純利益は同１７億円増の６３億円（同１６．２％増）と、従来の小幅減益から、一転して２ケタ増益となった。

　上方修正の理由について、会社側では、工事原価をはじめとする経費の削減効果による工事採算の向上を挙げている。

　配当については、１株につき前期比２円増配の１２円とする方針だ。

　年初来高値更新ながら、時価は連結ＰＢＲ０．６７倍と依然出遅れ感が強く、目先はさらなる上値を試す展開が予想される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社