前田道、今期経常を一転6％増益に上方修正、未定だった配当は70円実施

　前田道路 <1883> が2月8日午前(11:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.9％増の161億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の186億円→211億円(前期は198億円)に13.4％上方修正し、一転して6.2％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の88.7億円→113億円(前年同期は117億円)に28.2％増額し、減益率が24.6％減→3.4％減に縮小する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当は70円(前期は特別配当を含む750円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比19.6％増の64.5億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の8.8％→10.2％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による業績への影響が当初予想より限定的であり、建設事業における官庁発注工事の受注増加及び手持ち工事の進捗も順調であったことなどから完成工事高が増加したため、当初予想を上回る見込みとなりました。　利益につきましては、完成工事高の増加に加え、原価低減強化に一層努めたことなどにより原価率が改善したため、当初予想を上回る見込みとなりました。

　　当社の配当政策の基本方針は、株主のみなさまに対する安定配当の継続を経営の重要課題のひとつとして認識しております。　2021年３月期の期末配当につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、未定としておりましたが、上記の業績予想及び財政状態等を踏まえ検討した結果、１株当たり70円の普通配当とすることといたしました。※　上記の予想は、当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は今後様々な要因によって予想と異なる場合があります。