１９日の株式相場見通し＝急速な円安・ドル高進行で買い先行

　１９日の東京株式市場は、外国為替市場で１ドル＝１１４円台半ばへと、一気に円安・ドル高が進行していることを好感し、買い先行の展開となりそうだ。現地１８日に、イエレン米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長が講演で「１９年末までに利上げは２、３回」と明言したことが伝えられ、日米金利差の拡大思惑が拡大。一気に円安・ドル高が進行している。１９日早朝の東京外国為替市場では１ドル＝１１４円６０銭台での推移となっている。

　１８日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２２．０５ドル安の１万９８０４．７２ドルと４日続落した。トランプ次期米大統領の経済政策に対する不透明感から利益確定の売りが先行した。また、米原油先物価格下落により、資源関連株が売られたことも全般相場を押し下げた。ナスダック総合株価指数は、前日比１６．９２７ポイント高の５５５５．６５４と反発した。

　日程面では、１６年年間の工作機械受注額、１２月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、欧州中央銀行（ＥＣＢ）定例理事会・ドラギ総裁会見、米次期財務長官の公聴会、米１２月の住宅着工・完工件数、１月のフィラデルフィア連銀製造業指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）