米CPIに注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/11/17 15:38

強ければ、ドル円124円目指しか?

 昨日の海外市場では、週末にテロに見舞われたフランスの株価指数が小幅安レベルまで買い戻された事から、リスク回避の流れが急速に巻き戻され、東京時間に122円台前半まで売られていたドル円は、123円台を回復しました。

 又、米国株式市場も大幅高で引けた事から、本日は日経平均株価も大幅反発となり、東京時間のドル円は堅調な推移を続けました。一時、123円40銭台まで上げ幅を拡大する動きとなり、その後も、123円30銭台で取引されています。

 本日は、米CPIの発表が注目されます。総合指数の予想は前年比0.1%上昇に留まっていますが、コア指数の予想は同1.9%上昇となっています。予想を上回る事となると、FRBのインフレ目標2%上昇の早期達成が可能との見方につながります。

 又、今週は、18-19日に日銀の金融政策決定会合が予定されており、昨日、2期連続のマイナス成長となった事が明らかとなった後だけに、海外勢を中心に、追加緩和観測も根強そうです。この為、本日の米CPIが強めの数字となれば、ドル円は124円に迫る動きとなりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想