<動意株・5日>(前引け)=林兼産、ファーマフーズ、キャンバス

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/10/05 11:42
 林兼産業<2286.T>=急伸。注目されていた米アトランタで開かれていた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では、参加12カ国が大筋合意に達する見込みとなったことから、収益面で恩恵を受けるとみられる銘柄に改めて物色の矛先が向かっている。同社は食肉加工を手掛けることから、TPP妥結に伴い関税引き下げメリットを享受するとの見方が買いの根拠となっている。

 ファーマフーズ<2929.T>=ストップ高。5日付の日本経済新聞は「慶大の工藤千恵専任講師とファーマフーズの研究チームが、がん細胞が免疫の働きを抑える仕組みを解除する手法をみつけた」、と報道している。さまざま免疫の仕組みを活用し、がん細胞を攻撃するがん免疫療法に絡むもので、具体的にはがん細胞が放出し免疫細胞の働きを抑える「FSTL1」という抗体を使い、実験でがん細胞を皮下に移植したマウス5匹に投与したところ、2匹でがん細胞が消え、がんが骨へ移転するのを防ぐ効果もあった、としている。

 キャンバス<4575.T>=ストップ高イ気配。同社はきょう、開発中の抗がん剤化合物「CBP501」の用途に関し、米国特許庁から特許査定を受けたと発表。これが材料視されているようだ。具体的には、CBP501の投与対象を白血球数で絞り込むことに特許性(新規性・進歩性)が存在すると認められたもの。CBP501を含む化合物群に関する物質特許は既に米国や欧州主要国、日本などで成立しているが、今回獲得した新たな用途特許によって特許によって保護される実質的な期間が大きく延長されることが期待される。

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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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