独HICP速報値に注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/09/29 16:41

ユーロドル下落ならドル円の下支えに・・・・・

 昨日の海外市場では、資源価格の下落が続き、資源国通貨が軒並み急落。これが欧米株の下げ幅拡大につながった為、リスク回避の流れが強まって、円とユーロが買われました。

 この為、ダドリーNY連銀総裁が、「年内利上げを予想」等と述べた際にも、ドルの反発は限定的で、ドル円は120円を割り込んで、東京時間を迎えました。

 東京市場でも、日経平均株価が8ヶ月ぶり安値圏に沈み、これを受けて、ドル円も119円台前半まで下げ幅を拡大。しかし、東証引け後は、日経先物にショートカバーが強まり、ドル円も反発基調に転じています。

 今夜は、独HICP速報値が注目されそうです。もし、予想(+0.1%)を下回ると、明日発表のユーロ圏HICPも弱い数字になるとの思惑につながり、ECBの追加緩和観測からユーロ売り・ドル買いとなる為、ドル円の支援材料になるかもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想