2015年の「ノーベル賞」候補は・・・?
早いもので、連休が明けて一週間もすれば10月。
季節の変化を味わう暇もなく、月初から「ノーベル賞の発表」が行われる。
今年は10月5日の生理学・医学賞の発表から始まり、6日に物理学賞、7日に化学賞と続く予定だが、ここでノーベル賞をきっかけに市場で話題になった材料を振り返ってみようと思う。
2012年の「iPS細胞」
2013年の「超伝導」
2014年の「青色LED」
などが記憶に新しい。いずれも日本人が携わってきた画期的な技術だ。
毎年、ノーベル賞の時期になると受賞した技術、あるいは受賞候補の技術を材料に、相場で一定の反応が見られている。
中でも最も派手に動いたのが、2012年の「iPS細胞」を材料にしたバイオ相場。
【2191】テラや【4974】タカラバイオを筆頭に、バイオに関連したものは軒並み上がり、株価が10倍以上まで跳ね上がったものも少なくない。この一大相場は、ノーベル賞が相場に影響することを投資家へ鮮明に意識づけた。
その後も、2013年には「超伝導」を材料に【5805】昭和電線など電線株が、昨年は「青色LED」を材料に【6669】シーシーエスなどに短期資金が集まり急騰。
ご祝儀目的との噂も聞かれるが、いずれも市場で大きな動きを見せている。
■2015年の「ノーベル賞」候補は2つ。
今年は“繊維”が候補として挙げられ、物色されるのではないかとわたしは考えている。
ノーベル賞と同じくスウェーデンの国王から授与される名誉ある賞の一つに、「マルクス・ヴァレンベリ賞」というものがある。
“森のノーベル賞”と呼ばれるこのマルクス・ヴァレンベリ賞を、今年3月に史上初めて3人の日本人が「セルロースナノファイバー(CNF)の画期的な製造技術を開発した」として受賞したのだ。
セルロースナノファイバーとは、植物の構造の骨格を形成している「セルロース」をほどいて再構築した繊維材料のことを言い、鉄鋼の5分の1の軽さで、強度はその約5倍に相当する。熱にも強く透明材料にもなるとあって、マーケットでも関心を集めている。
つい先日も環境省がCNF活用製品の性能評価事業の委託契約候補者として、【4461】第一工業製薬が採択され関連株として急伸した。再度、取り上げられてもおかしくない話題だろう。
また、もう一つ繊維関連で注目したいのが「蜘蛛の糸」。
蜘蛛の糸は、世界で最も強靭な繊維と言われており、太さ1センチの蜘蛛の糸を作れたら、その強度は離陸するジェット機をも止められるほどと言われている。
そしてこの「蜘蛛の糸」を人工的に開発しているベンチャー企業が存在し、この「合成蜘蛛の糸繊維」を用いて織り上げたドレスを六本木で披露している。
これもまた鉄鋼の4倍ほどの強度を誇り、ナイロンよりも柔軟とあって、夢の繊維と呼ばれ関心を集めているのだ。
さらに、この研究開発を行うベンチャー企業「スパイバー」が上場を検討中と言うのだから、今回のノーベル賞の前後で盛り上がる可能性が高いと考えている。
9月8日には、【8111】ゴールドウィンがスパイバーへの出資を発表したことで連続でストップ高をつけており、関連企業には早くも動きが見られている。
ノーベル賞は実際に受賞出来ずとも、受賞期待の“先回りした買い”が株価を押し上げる傾向にある。
人の思惑を事前に察知すれば、関連株を用いて連休明けに十分利益が狙えると考えているので、是非とも手がかり材料として利用してもらいたい。
季節の変化を味わう暇もなく、月初から「ノーベル賞の発表」が行われる。
今年は10月5日の生理学・医学賞の発表から始まり、6日に物理学賞、7日に化学賞と続く予定だが、ここでノーベル賞をきっかけに市場で話題になった材料を振り返ってみようと思う。
2012年の「iPS細胞」
2013年の「超伝導」
2014年の「青色LED」
などが記憶に新しい。いずれも日本人が携わってきた画期的な技術だ。
毎年、ノーベル賞の時期になると受賞した技術、あるいは受賞候補の技術を材料に、相場で一定の反応が見られている。
中でも最も派手に動いたのが、2012年の「iPS細胞」を材料にしたバイオ相場。
【2191】テラや【4974】タカラバイオを筆頭に、バイオに関連したものは軒並み上がり、株価が10倍以上まで跳ね上がったものも少なくない。この一大相場は、ノーベル賞が相場に影響することを投資家へ鮮明に意識づけた。
その後も、2013年には「超伝導」を材料に【5805】昭和電線など電線株が、昨年は「青色LED」を材料に【6669】シーシーエスなどに短期資金が集まり急騰。
ご祝儀目的との噂も聞かれるが、いずれも市場で大きな動きを見せている。
■2015年の「ノーベル賞」候補は2つ。
今年は“繊維”が候補として挙げられ、物色されるのではないかとわたしは考えている。
ノーベル賞と同じくスウェーデンの国王から授与される名誉ある賞の一つに、「マルクス・ヴァレンベリ賞」というものがある。
“森のノーベル賞”と呼ばれるこのマルクス・ヴァレンベリ賞を、今年3月に史上初めて3人の日本人が「セルロースナノファイバー(CNF)の画期的な製造技術を開発した」として受賞したのだ。
セルロースナノファイバーとは、植物の構造の骨格を形成している「セルロース」をほどいて再構築した繊維材料のことを言い、鉄鋼の5分の1の軽さで、強度はその約5倍に相当する。熱にも強く透明材料にもなるとあって、マーケットでも関心を集めている。
つい先日も環境省がCNF活用製品の性能評価事業の委託契約候補者として、【4461】第一工業製薬が採択され関連株として急伸した。再度、取り上げられてもおかしくない話題だろう。
また、もう一つ繊維関連で注目したいのが「蜘蛛の糸」。
蜘蛛の糸は、世界で最も強靭な繊維と言われており、太さ1センチの蜘蛛の糸を作れたら、その強度は離陸するジェット機をも止められるほどと言われている。
そしてこの「蜘蛛の糸」を人工的に開発しているベンチャー企業が存在し、この「合成蜘蛛の糸繊維」を用いて織り上げたドレスを六本木で披露している。
これもまた鉄鋼の4倍ほどの強度を誇り、ナイロンよりも柔軟とあって、夢の繊維と呼ばれ関心を集めているのだ。
さらに、この研究開発を行うベンチャー企業「スパイバー」が上場を検討中と言うのだから、今回のノーベル賞の前後で盛り上がる可能性が高いと考えている。
9月8日には、【8111】ゴールドウィンがスパイバーへの出資を発表したことで連続でストップ高をつけており、関連企業には早くも動きが見られている。
ノーベル賞は実際に受賞出来ずとも、受賞期待の“先回りした買い”が株価を押し上げる傾向にある。
人の思惑を事前に察知すれば、関連株を用いて連休明けに十分利益が狙えると考えているので、是非とも手がかり材料として利用してもらいたい。