制汗剤の需要増加、連日猛暑が追い風

著者:冨田康夫
投稿:2015/08/13 17:43

制汗剤で夏の暑さを賢くクールダウン

8月に入って最高気温35度以上の猛暑日が全国各地で続くなか、化粧品各社を中心に制汗剤への需要が拡大している。

制汗剤は、女性層を中心に夏の定番商品になっているが、この数年、大手化粧品メーカーなどから新たな独自技術を導入した新商品の投入を活発化、これがさらなる需要喚起に結びついている。そのひとつが、ライオン<4912>が2014年2月12日に発売した直塗りタイプの制汗剤「Ban汗ブロックロールオン」。「ワキ汗ジミ対策」という着眼点が受け入れられ、初年度の販売は計画比92%増を達成。今年2月には「せっけんの香り」を追加発売し、新たなユーザーを獲得。これにより、2アイテムの販売金額は前年同期比(2~5月)35%増となり、発売から1年4カ月(15年5月末)で累計販売個数が500万個を突破している。

男性化粧品で業界トップクラスを誇るマンダム<4917>は、デオドラントペーパー「ギャツビー デオドラントボディペーパー」シリーズを今年2月に一新。2種の殺菌成分と制汗成分を配合、清涼成分「メントール」配合でほてった体を瞬時にクールダウン。男性用ボディペーパー市場は、ふき取るタイプの制汗剤として年々成長しており、同社製品がこれを牽引している。

スプレータイプの制汗剤では花王<4452>の「8×4(エイトフォー)」が長年支持を得ている。乳幼児から成人まで幅広い層に支持されているピジョン<7956>の薬用固形パウダーなども注目される。

◆制汗剤の関連銘柄
 銘柄<コード>      コメント
花王<4452>      8×4(エイトフォー)
マンダム<4917>    ギャツビー デオドラントボディペーパー
ライオン<4912>    Ban汗ブロックロールオン
小林製薬<4967>    シャツクール 冷感ストロング
ピジョン<7956>    薬用固形パウダー
ハウスローゼ<7506>  ミントリープ ボディクール シート
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想