パイロットが新値追い、１５年１２月期業績予想の上方修正と期末記念配当実施を好感

　パイロットコーポレーション<7846.T>が続急伸し、連日で分割考慮後の上場来高値を更新している。前週末７日の取引終了後、１５年１２月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の９１０億円から９４０億円（前期比４．１％増）へ、営業利益を同１５０億円から１７０億円（同１９．１％増）へ、純利益を同９０億円から１００億円（同１２．０％増）へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。主力の筆記具事業で、「フリクション」シリーズや「Ｇ－２（ジーツー）」など利益率の高い自社製品の販売が国内外で堅調に推移したことや、円安効果などが寄与する見通しだという。また、世界戦略商品「アクロボール」シリーズが発売７周年を迎えたことを記念して、期末に３円５０銭の記念配当を実施すると発表しており、これも好材料されている。これにより期末配当は従来の７円５０銭から１１円に増額される予定だ。
　なお、同時に発表した第２四半期累計（１～６月）連結決算は、売上高４９４億７００万円（前年同期比１０．０％増）、営業利益１０１億４８００万円（同３３．８％増）、純利益６６億２６００万円（同３６．１％増）だった。

パイロットの株価は１３時３６分現在６２２０円（△８２０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）