【買い】インフォマート (2492):BtoB市場拡大を活用したストック型ビジネスで堅調な業績拡大が見込まれる=GLA戸松信博

著者:戸松信博
投稿:2015/08/03 02:13

BtoB市場拡大を活用したストック型ビジネスで堅調な業績拡大が見込まれる

ASP (クラウド)システムによるBtoB(企業間電子商取引)プラットフォームを運営。インターネットを活用したフード業界向けASPによる受発注システム、商談システム、規格書サービスを運営しています。月々のシステム使用料収入により安定したストック型収益モデルを構築し、安定・継続した収益の獲得が期待できます。

2015年第1-2四半期までの業績は、売上高が14.8%増の27億1400万円、営業利益が17.5%増の9億8800万円、経常利益が18.8%増の9億9100万円、四半期純利益が21.8%増の6億1200万円となりました。

利用企業数は、38,119社/200,834事業所(2015年6月末)まで拡大しており、フード業界全体の事業所数20万834事業所に占める割合は16.9%となっています。また、外食産業の市場規模は、2013年度で23兆9046億円ですが、同社が関わる仕入れ金額は全体の13.6%9806億円を占めています。

「ASP受発注事業」、「ASP規格書事業」の各システムの国内における利用拡大によりシステム使用料の増加が寄与しました。「ASP受発注システム」においては、システム取引高は前年同期比20.5%増の5197億円でした。売上高は前年同期比13.6%の15億9100万円、営業利益は19.7%増の7億8600万円と大幅伸長しました。

ASP規格書事業においては、大手外食・ホテルを中心に、法令対応、仕入商品の規格書の整備及びアレルギー管理の強化等を目的とした利用が進み、売上高は30.3%増の4億5400蔓延、営業利益は70.5%増の6100万円と急伸しました。

ES事業も好調で、売上高が10.6%増の6億2400万円、営業利益が50.3%増の6800万円。当事業は、「BtoB電子請求書プラットフォーム」をフード業界のみならず他業界にも展開していっています。

企業間の請求書を電子化することで、ペーパーレス化、請求書の発行・受取、双方の請求業務のコスト削減を実現し、生産性を向上させることができます。

一方、通期予想は、売上高は19.5%増の59億4800万円、営業利益が17.4%増の22億8300万円、経常利益が16.2%増の22億7900万円、そして当期純利益が19.3%増の14億400万円と大幅増益予想となっています。

BtoB市場は、2015年のBtoBECが前年比5.0%増の195兆円、全ての商取引に対するEC化率は同0.4ポイント増の18.3%と拡大しています。この拡大傾向は今後どんどん進んでいくと見られ、同社にとって追い風となります。

今後更に進むペーパーレス化や、食への安心・安全思考の高まりによる商品規格書の必要性の拡大を考慮すると同社のASPシステムへのニーズは高まると期待できます。自己資本比率が73.6%と高く、安定したストック型ビジネスモデルで中長期的にも業績の拡大が期待できると思います。
戸松信博
グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役
配信元: 達人の予想

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