【買い】フマキラー(4998) 69年ぶり「デング熱」発生で関心高まる

著者:小野山功
投稿:2015/07/03 08:33

致死率30%のマダニ対策にも有効

*7/3 修正
■注目銘柄

フマキラー(4998)

昨年、国内で実に69年となるデング熱の感染が確認されたことから、蚊への対策グッズの関心が高まっています。

東京都では、6月を「蚊の発生防止強化月間」と銘打ち、地下鉄などで蚊への注意喚起を行ったほか、都内のドラッグストアやスーパーでは、例年よりも早く虫よけグッズが店頭に並びました。

また、蚊だけではなくマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が、全国に広がっています。

2013年に初めて日本でSFTS患者が確認され、西日本を中心に122人が発症し、これまでに34人が死亡しているとのデータがあります。(国立感染症研究所:2015年5月31日現在)

蚊が媒介する感染症は国内では致死に至るケースはまれですが、マダニが媒介するウイルスには有効な薬剤やワクチンがなく、致死率は30%にものぼります。

フマキラーでは、蚊だけではなくマダニにも効く「スキンベープ」を昨年から販売しており、蚊が発生するより早い行楽シーズンの4~6月の売れ行きが好調だったことが伺えます。

また、同社は業界でもいち早く海外展開を進め、インドやインドネシアなど新興国の開拓に熱心な企業です。

日本では、蚊が発生するシーズンは限られますが、インドネシアやタイなど東南アジアでは年中発生するため、オフシーズンがありません。

今年もデング熱発生があれば、一段と買い進められる展開が想定されます。1,000株単位で値が張りますが、最低単元のみでも仕込んでおかれるとよろしいかと思います。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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