<動意株・29日>(前引け)=TOWA、ビックカメラ、阿波製紙

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/06/29 12:32
 TOWA<6315.T>=大幅高。半導体製造装置が好調で16年3月期は前期比4割増の23億5000万円を見込むが一段の増額期待がある。中国を筆頭にアジア新興国でのスマートフォンの普及加速を背景に、後工程で使われる高精度のパッケージング機が薄型・小型化需要をとらえ収益を押し上げる見通し。株価は好業績期待を背景に5月中旬から上値指向を強めていたが、前週末は大和証券が同社の投資判断を5段階で最上位の「1」に指定し目標株価を1450円に設定したことが新たな物色人気を呼び込んだ。きょうもその余勢を駆って全般に逆行高となっている。

 ビックカメラ<3048.T>=続伸。同社は首都圏の駅前などに大型店舗を展開し、訪日客の需要を取り込みやすい強みを持つ。ネット通販事業も強化する方向で、家電業界に吹く逆風も追い風に変える。高画質の「4K」テレビの価格低下で今年のボーナス商戦での売れ行きに期待が高まっており、これも株価を刺激している格好だ。

 阿波製紙<3896.T>=ストップ高。29日の日本経済新聞が「阿波製紙は複雑な形にも薄く成型できる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を開発した」と報じたこと受け、買い気が盛り上がった。「炭素繊維の世界需要は20年までに現在の2倍以上に拡大する見通しで、今後は自動車や電子機器での採用も増える」と伝えており、製紙技術をベースにした独自のノウハウを駆使した成長市場へのアプローチで、業容変貌が期待されている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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