★低位材料株★ ゼット(8135) 「野球公式種目採用」への期待感が追い風に

著者:本村健
投稿:2015/06/26 07:46

東京五輪に向け水準訂正高へ

*6/26 誤字修正
■今回の注目銘柄■

ゼット(8135)

今回は、2020年の東京五輪に向け存在感を高めていくことになるであろうゼット(8135)に改めて注目したい。

スポーツ用品卸の大手で、バット・グローブなど野球用品では著名な存在で多くのプロ野球選手が愛用している。2020年の東京五輪大会で、現在のところ野球は正式種目となっていないものの、先日6月22日に都内で開催された20年東京五輪・パラリンピック組織委員会で、「野球・ソフトボール」が第一次選考を通過する結果となった。

「野球・ソフトボール」のほかには「ボウリング」、「空手」、「ローラースポーツ」、「スポーツクライミング」などの種目が候補に挙がっており、どの種目が追加となるのかは現時点で不透明ながら、「野球・ソフトボール」は一般人気の高さや競技人口の多さなどを考えると、当然ながら正式種目採用への期待は今後さらに高まる事になろう。

また、同社は野球用品以外でも、バスケットボール用品でも強みを持っている。4月に日本バスケットボール協会(JBA)の「ユニフォーム規程(パンツの長さ)」の改定に伴い、需要増加が見込まれ16年3月期業績への寄与が期待できる。

16年3月期連結業績は商品価格値上げの寄与に加え、前期赤字の要因の一つとなったアパレル在庫も処分一巡で営業利益、経常利益ともに黒字転換が計画されている。年間2円配当継続見通しも下値を支える要因であり、直近発売の「会社四季報」では17年3月期も収益良好の見通しにあり、収益面での堅調さは当面意識される事になりそうだ。

日足では6月16日の直近安値を底に切り返しの動きにあり、一目均衡表では雲(抵抗帯)を上に抜けたばかりのタイミングである他、月足でも12ヶ月移動平均線を下値支持線に典型的な「鍋底」を形成するパターンにあり中長期スタンスからの先高観が描きやすい足取りにある。

PBR0.4倍と割り負けしており、「低位材料株物色の流れに乗る可能性も十分」期待でき、東京五輪に向けてバリュエーション面からの訂正高余地が十分に秘められてい同社を、中長期目線で注目せざるを得ない。

本村
本村健
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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