トマト味からヨーグルト味まで、フレーバーウォーターに注目

著者:冨田康夫
投稿:2015/06/03 17:08

各社の独自のミネラルウォーター関連銘柄を追え

記録的な暑さが続いた5月に続き、6月に入っても暑い日が続いている。それに伴い、熱中症にかかる人も増え、水分補給が欠かせない時期となってきた。水分補給ではスポーツドリンクと並んで水や茶系飲料などのさっぱりとした飲み物が好まれるが、そうしたなかで、ここ数年人気が高まっているのがミネラルウォーターにほのかに味がついたフレーバーウォーターだ。

フレーバーウォーターは、2010年7月に発売された日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す みかん」が先駆けといわれている。見た目はミネラルウォーターと同じように無色透明だが、ほんのりとみかんの味わいがするというもの。ミネラルウォーターだけでは飽き足らない人のニーズに応えて人気を呼び、その後もリンゴ味やハスカップ味、アロエ味、レモン味などを発売。さらに今年は、従来のフルーツというカテゴリーを超えてトマト味を発売するなど定番化している。

「い・ろ・は・す」以降、同業他社からも続々とフレーバーウォーターの新製品がリリースされている。最近では、サントリー食品インターナショナル<2587>が4月14日に発売した、ヨーグルト風味の「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が一時出荷停止になるなど人気化。今後もフレーバーウォーターの人気は継続しそうだ。

◆主なフレーバーウォーター関連銘柄
銘柄(コード)      商品展開
サッポロHD<2501>   ポッカサッポロがホップ香る無糖炭酸水「グリーン
              シャワー」を販売
アサヒ<2502>      14年に発売した7つの素材を溶け込ませた「なな
              いろwater’s」が人気に
キリンHD<2503>    「ボルヴィック」ブランドから爽やかなレモンが香る
              フレンチレモンを販売
コカ・コーラEJ<2580> フレーバーウォーターで先駆。初の野菜フレーバー
             「い・ろ・は・す とまと」を発売
サントリーBF<2587>  ヨーグルト味の「サントリー 南アルプスの天然
              水&ヨーグリーナ」を4月に発売
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想