米CPIとイェレン議長講演待ち・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/05/22 17:33

ドル円は揉み合い継続か?・・・・

 日銀は予想通り、現状維持を決め、ドル円は小幅に下落する展開となりました。しかし、黒田総裁の会見も終了し、市場の目は米CPIとイェレンFRB議長の講演に向かっています。

 CPIの市場予想は総合指数が前年比-0.2%で、コア指数が+1.7%となっています。もし、コア指数が予想を上回ると、FRBの目標とする2%に近づくとの見方からドルが買われる事になりそうです。

 一方、予想を下回ると、利上げ開始観測が一段と後退する事につながる為、ドルが多少売られる事となりそうですが、米株価が堅調であれば、下げ幅は限定的なものに留まりそうです。

 次にイェレン議長の講演ですが、最近の米国経済指標では、住宅着工件数を除いて、それ程、強い数字は見られていませんので、どちらかと云えば、利上げに慎重な発言となる可能性が高そうです。そうなると、米国は3連休前でもあり、ドルの調整売りが多少、強まる事となりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想