<動意株・11日>(大引け)=ミネベア、日合成、ALSOKなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/05/11 15:23
 ミネベア<6479.T>=急伸。同社が前週末8日取引終了後に発表した16年3月期業績は営業利益段階で前期比11.5%増の670億円と2ケタ成長を継続、これをポジティブ視する買いが勢いを増している。同社は4月27日に15年3月期営業利益を従来予想の585億円から601億円(前の期比86.7%増)に増額したが、発射台が高くなった分だけ今期見通しに対する市場の注目が集まっていた。スマートフォン向けLEDバックライトや自動車向け小型ベアリングの販売が会社側の想定をはるかに超え、結局、前期業績は期初予想から4回の上方修正を実施する異例の展開となった。

 日本合成化学工業<4201.T>が大幅高。一時、前週末比111円高の966円まで買われ、4月15日につけた年初来高値882円を大きく上回った。同社は8日取引終了後に、16年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は140億円(前期比25.2%増)を見込み、年間配当は20円(前期は18円)と2円増配する方針を示した。売上高は1120億円(同6.5%増)を予想。為替レートは1ドル=120円、1ユーロ=130円、国際ナフサ価格は1キロリットル=4万5000円を前提としている。

 ALSOK<2331.T>=急伸。同社は前週末8日の後場取引時間中に16年3月期の業績予想を発表、本業の儲けを示す営業利益が前期比28%増の294億円と好調な見通しを示した。この時は既に株価に織り込み済みで反応は希薄だったが、きょう改めて物色資金が押し寄せる格好となっている。18年3月期までの3カ年計画では、売上高を5000億円、経常利益400億円程度、ROE10.0%程度を掲げ、長期目標としてはグループ売上高を現在の2.7倍の水準である1兆円にすることを目標に置いており、これが投機資金の流入を促すかたちとなった。

 ホシデン<6804.T>=ストップ高。同社の800円台乗せは2011年5月以来4年ぶりとなる。同社は8日取引終了後に発行済み株式数の3.16%に相当する200万株、16億円を上限とする自社株取得枠の設定を発表、5月11日から6月18日の期間内に取得する方針で、これによる株式需給関係の改善に期待した短期資金の買いが集中した。また、同社が同日発表した16年3月期の業績予想では、スマートフォン向け部品の回復や自動車向け新製品投入効果などで営業損益が17億円の黒字(前期実績は28億円の赤字)予想と改善を見込んでいることも株価にプラスに働いている。

 三信電気<8150.T>=大幅高。同社は8日に15年3月期業績予想の上方修正を発表、本業の儲けを示す営業利益は従来予想の25億5000万円から32億円(前の期比27.1%増)に大幅上方修正、前の期比横ばい見通しから3割近い増益に増額されたことで買い人気につながっている。また、同時に期末配当を従来予想の10円から30円に大幅上乗せし、年40円配(前の期は20円)としたこともポジティブサプライズとなった。ルネサス系の電子部品商社でデバイス事業が会社側想定を上回る好調となり収益を押し上げている。

 日本エマージェンシーアシスタンス<6063.T>=300円ストップ高の1543円カイ気配。同社は8日に、産油国石油精製技術等対策事業費補助金の補助事業者に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社が実施する内容は、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国と日本との医療分野における協力強化事業。具体的は、現地での日本の高度医療に関するセミナー運営や医療に関する国際交流を進めるなど、強力強化事業の管理全般を担い、日本の優れた医療サービスの継続的な訴求を行う。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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