【買い】レーサム(8890) 7期ぶり復配期待も

著者:小野山功
投稿:2015/04/06 08:29

相続税対策で、富裕層向けビジネスが好調

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*4月08日追記

引け後にヒューリック(3003)が公募増資を発表しましたので、明日は不動産セクターの銘柄が軟化する可能性があります。

ただ、同社の場合はすでに16年3月期の販売在庫を売上目標の9割ほど確保しており、増資への警戒感はありませんので、影響は軽微とみられます。

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■注目銘柄
レーサム(8890)

相続税対策で、富裕層向けの不動産販売が好調です。15年3月期は、営業利益が前期比およそ2倍の69億円と、リーマンショック後の最高益を更新する見通しです。

同社は、2005年に取得したと原宿の旧コクド本社の土地・建物(表参道プロジェクト)が、リーマンショック後の市況悪化で長らく塩漬けになっていましたが2013年に売却し、270億円程度の資金を回収しました。

表参道プロジェクトでは、37.5億円の売却損が確定しましたが、塩漬け案件の処理でキャッシュフローが改善したことで、新規の不動産開発を再開しました。

今年1月からの引き上げられた相続税対策として、税制面で有利な不動産を取得する動きが都市部の富裕層を中心に広がっています。

地価上昇への期待もあり、16年3月期も増益基調が見込まれる他、7期ぶり復配期待もあり、5月の決算発表に向けて年初来高値(1,301円)更新も視野に入りそうです。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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