＜話題の焦点＞＝新記録でボーナス１億円！ 快走期待のマラソン関連

　先週の一部報道で、企業などの陸上部を統括する日本実業団陸上競技連合が１８日、マラソンの日本記録を出した選手に１億円、指導者に５０００万円を支給する案で合意したと報じられた。２０２０年開催予定の東京五輪に向けた強化策の一環で、月末にも詳細を発表する予定だが、対象者は実業団に所属する選手に限定されないほか、対象種目もマラソンに限定されない可能性もあるという。

　現在、マラソンの日本記録は、男子は０２年シカゴで高岡寿成が出した２時間６分１６秒。女子は０５年べルリンで野口みずきが出した２時間１９分１２秒。男子はアフリカ勢が２時間２分台の記録を出す時代であり、仮に新記録として２時間６分台の記録を出したとしても１億円の価値があるかどうかは賛否の意見が分かれるところだろう。ただ、こうした実業団陸連の動き同様に、東京五輪に向けてスポーツ強化や振興に関する話題が増える可能性は高い。

　また、安倍政権によるスポーツ庁の設置や地方創生などの政策の後押しも背景に、マラソン大会が増えることも予想され、幅広い世代にマラソン熱やジョギング熱が高まるとみられる。マラソンなど陸上競技の日本記録樹立への期待とともに、関連銘柄への関心も高めておきたい。

◆主なマラソン・ジョギング関連銘柄

銘柄（コード）　主な取り組み

ＡＢＣマート<2670.T>　ジョギングシューズやランニングシューズを販売
ワコールＨＤ<3591.T>　「ＣＷ－Ｘ」ブランドでスポーツウエアなどを展開
フォトクリ<6075.T>　　マラソン大会などの写真撮影サービスを展開
日本光電<6849.T>　　　マラソン大会で必須のＡＥＤ（自動体外式除細動器）を製造販売
ヒマラヤ<7514.T>　　　スポーツ用品店「ヒマラヤ」を展開
アシックス<7936.T>　　「オニツカタイガー」などのスポーツシューズを展開
セレスポ<9625.T>　　　マラソン大会などスポーツ大会を企画・運営
セコム<9735.T>　　　　マラソン大会の警備を担当


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）