★上放れ間近★ 特殊東海製紙(3708) 「業績回復を先取りする展開」に大いに期待

著者:本村健
投稿:2015/03/11 08:45

リニア・原発汚染関連など「好材料が豊富」な出遅れ銘柄

※ご注意下さい※

基本的に予想している銘柄は、短期勝負では無く「中長期目線で期待できる銘柄」を推奨しています。

成行き買いは「高値掴み」となり、大きな損失を出す結果になりやすいので、参考にして頂くのであれば、タイミングは焦らずに寄り付きから下げた所での押し目を狙うなど、リスク軽減を前提とした慎重なお取り組みを勧めます。

※3/11 8:54 誤字修正及び画像追加

■今回の注目銘柄■

・特殊東海製紙(3708)

直近で医薬品、紙パセクターの上昇が際立っているが、同社株の出遅れはチャート上でも歴然としており、ここから修正高期待が持てる出遅れ銘柄として注目したい。

日本の近代化と共に、「日本の産業を支える土台」としての製紙業を発展させてきた東海パルプ、かたや「西洋に勝る品質を日本で作る」ことを使命とし、特殊紙分野の草分け的存在となった特種製紙の経営統合により発足した企業。

昨年12月31日の大晦日に発生した島田工場における火災事故の処理の影響で、直接的損害額6億0800万円を特別損失として計上するため、今2015年3月期業績予想は未定としているが、円安によるコスト増等が問題視される中、特殊紙は一般的な紙市況に左右されにくい点などを追い風に2016年3月期業績は上向く見通しとあり、来期以降の回復を先取る場面が想定されよう。

また、注目すべきポイントとしてJR東海(9022)のリニア中央新幹線は、同社社有林の地下をトンネルで通過する計画で、掘削土は社有林内に埋め立て処理されるなど、「用地協力による賃貸収入と残土処分料収入」が見込まれるなど、隠れたリニア関連株の側面も持っている事も、株価の更なる追い風となろう。

更に、福島第一原発における港湾への汚染水流出問題が再燃し、同社が手掛ける「汚染シート」に関心が高まる他、透かしやホログラムなどを用い「偽造を防止するセキュリティー用紙の開発」や、「リチウムイオン二次電池用セパレータの開発成功」など、テーマ性のある期待の好材料を多く内包している。

PBRは0.7倍台と割安感が強く、更なる業界再編思惑も増幅。株価は13週移動平均線を下値支持線にしっかりサポートされおり、三角保ち合い上放れ間近で「仕掛け妙味十分」な位置といえよう。

本村
本村健
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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