<話題の焦点>=成長市場の郊外型珈琲店、すかいらーく参入で競争激化

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/02/18 12:08
 すかいらーく<3197.T>が12日、同社グループとしては初のカフェ業態「むさしの森珈琲」を横浜市南区に出店すると発表した。“高原リゾートの珈琲店”をデザインコンセプトとした店舗で、単一豆をハンドドリップ抽出した「スペシャリティ珈琲」や、注文ごとにメレンゲをたてて焼き上げるパンケーキなどを提供。開業初年度の客単価を800~1000円程度に設定し、売上高は「ガスト」の平均年商より約5割多い1億円台後半を目指すという。

 「コンビニコーヒー」の登場で苦戦を強いられているかに見える喫茶店業界だが、2009年を底に市場規模は拡大に転じており、13年は1兆602億円と前年比4.0%増となった(食の安全・安心財団調べ)。特に、ここ数年目立つのが、郊外でサービスや食事を充実させた「珈琲店」で、郊外型珈琲店チェーン大手の「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市東区)はもちろん、「星乃珈琲店」を展開するドトール・日レスホールディングス<3087.T>も成長戦略の一環として郊外への珈琲店出店を強化している。また、都心店が中心の銀座ルノアール<9853.T>も郊外型の「ミヤマ珈琲」を本格的に出店し始めるなど、成長市場とみて各社が出店攻勢をかけており、競争の行方とともに、各社への業績への貢献も注目されている。

◆主な郊外型「珈琲店」関連銘柄

 銘柄名<コード>       郊外型珈琲店への取り組み

伊藤園<2593.T>       子会社タリーズコーヒーが郊外型路面店舗を川崎市などに出店
スターバックス<2712.T>   郊外の路面店であるドライブスルー店舗の出店を強化中
ドトル日レス<3087.T>    「星乃珈琲店」は14年2月期末87店舗。年40店ペースの出店で攻勢
すかいらーく<3197.T>    グループ初のカフェ業態「むさしの森珈琲」1号店を3月7日にオープン
サンマルクHD<3395.T>   本格的コーヒーを楽しめる「倉式珈琲店」を郊外やショッピングセンターに出店
銀座ルノア<9853.T>     「ミヤマ珈琲」の出店を強化。15年3月期末に10店舗体制へ


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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