“ドラギ・マジック”の本領発揮?
本日22日、注目のECB理事会が開催され、その後ドラギECB総裁の定例会見が予定されています。
その焦点はQE(量的緩和)の規模とプラスαのサプライズに移りつつある中、概ね5,000億ユーロを軸に予想している向きが多く、この規模より大きければさらなるユーロドルの下落が、小さければ目先の買い戻しがあるのでは・・・?との事前コンセンサスも。
ドラギ総裁が1.1兆ユーロのQE提案をしたとの報道もある中、いずれにしてもMIT学派(マサチューセッツ工科大出身者の人脈)であり、ゴールドマンサックスの副会長でもあったドラギ総裁が、いよいよ米国型QE(量的金融緩和)の実施ボタンを押すことはほぼ確実。
そのQEについてですが、国債購入による量的緩和という方法論は同じであるものの、その目的がFRBとは異なることにも注目する必要が。
FRBの3度にわたるQEの目的が、住宅市場のテコ入れのために長期金利を押し下げることが目的であったのに対して、今回のECBは域内の景気回復と期待インフレ改善のために通貨価値自体を切り下げることがその目的。つまりECBが実施するQEの目的は、一にも二にもユーロの相対的価値の押し下げ。具体的な目標ラインは1ドル=1ユーロ、つまり“パリティ価格”とも。
そんな中、先週マーケットにビッグ・サプライズとして受け止められたスイス中銀による対ユーロ上限撤廃措置がECBによるQE開始のメタファー(暗喩)と捉えられ、ユーロ安の“追い風”に。
そのインパクトを超えるようなサプライズがない限り、「知ったら仕舞い」の言葉通り、一旦ユーロドルも買い戻される可能性も考慮に入れる必要があるものの、テクニカル的にはユーロ売りの流れに変化はなさそう。
一部でドラギ総裁の過去一連の行動を“ヤルヤル詐欺”、“口だけ番長”と揶揄する向きもある中、今夜の“ドラギ・マジック”のパフォーマンスにいやが上にも注目が集まります。
今夜のそのECB理事会およびドラギ総裁の定例会見の他、25日にはギリシャ総選挙も予定されており、欧州発の乱気流相場になる可能性も視野に入れる必要性が。
相場には「攻め」以上に「守り」が重要と言われる中、今週末から来週初めにかけてはいつも以上に守りと兵站に重きを置き、キャッシュポジション(=現金持ち高)の維持・向上と、そのキャッシュコントロール(=資金の攻守交代移動)に重点を置いたトレード姿勢で臨んでみてはいかがでしょうか?
その焦点はQE(量的緩和)の規模とプラスαのサプライズに移りつつある中、概ね5,000億ユーロを軸に予想している向きが多く、この規模より大きければさらなるユーロドルの下落が、小さければ目先の買い戻しがあるのでは・・・?との事前コンセンサスも。
ドラギ総裁が1.1兆ユーロのQE提案をしたとの報道もある中、いずれにしてもMIT学派(マサチューセッツ工科大出身者の人脈)であり、ゴールドマンサックスの副会長でもあったドラギ総裁が、いよいよ米国型QE(量的金融緩和)の実施ボタンを押すことはほぼ確実。
そのQEについてですが、国債購入による量的緩和という方法論は同じであるものの、その目的がFRBとは異なることにも注目する必要が。
FRBの3度にわたるQEの目的が、住宅市場のテコ入れのために長期金利を押し下げることが目的であったのに対して、今回のECBは域内の景気回復と期待インフレ改善のために通貨価値自体を切り下げることがその目的。つまりECBが実施するQEの目的は、一にも二にもユーロの相対的価値の押し下げ。具体的な目標ラインは1ドル=1ユーロ、つまり“パリティ価格”とも。
そんな中、先週マーケットにビッグ・サプライズとして受け止められたスイス中銀による対ユーロ上限撤廃措置がECBによるQE開始のメタファー(暗喩)と捉えられ、ユーロ安の“追い風”に。
そのインパクトを超えるようなサプライズがない限り、「知ったら仕舞い」の言葉通り、一旦ユーロドルも買い戻される可能性も考慮に入れる必要があるものの、テクニカル的にはユーロ売りの流れに変化はなさそう。
一部でドラギ総裁の過去一連の行動を“ヤルヤル詐欺”、“口だけ番長”と揶揄する向きもある中、今夜の“ドラギ・マジック”のパフォーマンスにいやが上にも注目が集まります。
今夜のそのECB理事会およびドラギ総裁の定例会見の他、25日にはギリシャ総選挙も予定されており、欧州発の乱気流相場になる可能性も視野に入れる必要性が。
相場には「攻め」以上に「守り」が重要と言われる中、今週末から来週初めにかけてはいつも以上に守りと兵站に重きを置き、キャッシュポジション(=現金持ち高)の維持・向上と、そのキャッシュコントロール(=資金の攻守交代移動)に重点を置いたトレード姿勢で臨んでみてはいかがでしょうか?