日精樹脂が上昇加速、中国向け射出成形機好調で8年3カ月ぶりの4ケタ台を走る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/12/01 13:40
 日精樹脂工業<6293.T>の上げ足が加速、前週末に06年9月以来8年3カ月ぶりとなる4ケタ大台復帰を果たしたが、その余勢を駆ってさらに上値を指向する展開だ。
 同社は射出成形機の専業メーカーで国内シェア2割前後を誇る。きょう寄り前に財務省から発表された14年7~9月の法人企業統計は全産業ベース(除く金融・保険)の設備投資額が前年同期比5.5%増と6四半期連続のプラスで改善傾向を続けており、企業の設投意欲が収益に直結する同社にとってフォローの風となっている。
 海外ではスマートフォン市場が急速に拡大する中国で高価格帯のミドルエンド機種への需要シフトが同社の射出成形機の需要を喚起している。「中国IT向けでは特に高採算の金属粉末射出成形機で高水準の受注を獲得している」(国内証券調査部)もようでこれがここにきての株高演出につながっている格好だ。会社側は15年3月期の連結営業利益17億円を予想しているが、進捗率からも保守的であり「同25億円前後と前期比5割を超える伸びに達する可能性」(同)も指摘されている。

日精樹脂の株価は13時30分現在1088円(△58円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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