東京一番が続伸、「近大ブリ」養殖開始へ、１５年９月期営業益２７％増も好感

　東京一番フーズ<3067.T>が続伸。４日の取引終了後、子会社の長崎ファームが近大種苗の「近大生まれのブリ」の養殖を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。和歌山県新宮市と近畿大学の支援で設立し、長崎ファームも出資する食緑の事業展開の一つとして手掛けるもので、長崎県平戸市の長崎ファームの養殖場で１２月にも養殖を開始する予定で、初年度３万尾の出荷を予定している。
　同時に東京一番では、連結本決算を発表しており、１５年９月期は売上高３８億６８００万円（前期比９．６％増）、営業利益３億７７００万円（同２６．９％増）、純利益は２億４３００万円（同１６．４％増）を見込む。とらふぐを主力にする業態の新規出店や新業態への取り組みを強化するほか、長崎ファームでも養殖・備蓄事業をさらに強化し、身欠きふぐが解禁された東京市場へ高鮮度身欠き製品を投入するための加工事業を推進するとしている。
　なお、１４年９月期は売上高３５億３０００万円（前の期比４．７％増）、営業利益２億９７００万円（同４１．６％増）、純利益２億１０００万円（同１．０％増）だった。

東京一番の株価は９時３８分現在３４８円（△９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）