1ドル109円台!円安の恩恵を最も享受するセクターは「造船」
■注目銘柄
┗ サノヤスホールディングス(7022)
サノヤス造船を中心とする持ち株会社、遊園地の観覧車や建設用エレベーターの製造なども手掛けています。
為替市場では、一時1ドル=110円台と円安が進んでいますが、円安の恩恵を最も享受するセクターは「造船」と言っても過言ではありません。
生産拠点の海外移転を進めている自動車や電機と異なり、軍事利用への転用などの理由もあり、造船所の海外移転は全く行われていません。
海外で製造して、現地で販売を行っている企業であれば、円安によるメリットは少ないのですが、国内で製造し、海外に向けて販売している企業であれば、業績面への寄与が大きいといえますね。
サノヤス造船はおよそ3年分と豊富な受注残を保有しています。お客さんは外国人とは限りませんが、船の取引は慣習上「米ドル」での契約ですので、円安・ドル高は業績拡大に直接的に寄与します。
この他、陸上事業の建設用エレベータが好調のようです。
建設労務者の人材不足が叫ばれますが、納期短縮や少ない人手でも施工できるよう、建設用のエレベータを採用する事例が増えているとのこと。
エレベータの他、建設用クレーンも手掛けており、建設ラッシュによる更なる特需が期待できそうです。
小野山 功
┗ サノヤスホールディングス(7022)
サノヤス造船を中心とする持ち株会社、遊園地の観覧車や建設用エレベーターの製造なども手掛けています。
為替市場では、一時1ドル=110円台と円安が進んでいますが、円安の恩恵を最も享受するセクターは「造船」と言っても過言ではありません。
生産拠点の海外移転を進めている自動車や電機と異なり、軍事利用への転用などの理由もあり、造船所の海外移転は全く行われていません。
海外で製造して、現地で販売を行っている企業であれば、円安によるメリットは少ないのですが、国内で製造し、海外に向けて販売している企業であれば、業績面への寄与が大きいといえますね。
サノヤス造船はおよそ3年分と豊富な受注残を保有しています。お客さんは外国人とは限りませんが、船の取引は慣習上「米ドル」での契約ですので、円安・ドル高は業績拡大に直接的に寄与します。
この他、陸上事業の建設用エレベータが好調のようです。
建設労務者の人材不足が叫ばれますが、納期短縮や少ない人手でも施工できるよう、建設用のエレベータを採用する事例が増えているとのこと。
エレベータの他、建設用クレーンも手掛けており、建設ラッシュによる更なる特需が期待できそうです。
小野山 功