＜動意株・１日＞（大引け）＝ヘリオステクノＨ、ケイブ、フルヤ金属など

　ヘリオス　テクノ　ホールディング＜6927.T＞＝急動意。プロジェクター用ランプを手掛けるほか、精密印刷装置や人材派遣業にも展開している。１５年３月期の第１四半期（４～６月）業績は営業利益段階で前年同期比２９．７％増の１億９６００万円と高変化をみせたが、これは会社側が上期（４～９月）に計画していた８０００万円を１億１６００万円超過するという好調ぶりだ。タッチパネル製造装置の伸びが、スマートフォンのローエンド機種（低価格帯）やミドルエンド機種の市場拡大顕著な中国向けに予想以上に伸びた。

　ケイブ＜3760.T＞＝後場一時ストップ高。前引け後に、同社がライセンスを提供し、韓国のスマートフォンアプリ開発会社Ｒａｏｎｎｅｔｗｏｒｋｓ（ソウル市）が開発する「Ｂｕｇ　Ｐｒｉｎｃｅｓｓ（虫姫さま）』が、ＮＨＮエンターテインメント（韓国京畿道）のパブリッシュで９月２６日から配信予定と発表しており、これを好感した買いが入っている。

　フルヤ金属＜7826.T＞＝大幅高。寄り付きにまとまった買いが入り、その後も緩んだところに断続的な買いが入る強調展開をみせている。株価は８月初旬の１４年６月期決算発表後に急な調整に見舞われたが、８月１１日の２３３０円で底値を確認し切り返しが急だ。直近は２７００円近辺で戻り一服となっていたが、きょうは改めて買い直される展開で大勢二段上げの様相。

　虹技＜5603.T＞＝大幅高で５日続伸。自動車用を主力に鉄鋼向け鋳型を展開するが、インドネシアの自動車工場が今秋にも稼働するなど、海外での需要取り込みに向けた布石が着々と進む。また、電線共同溝用鉄蓋などの鋳物を手掛けていることから、政府が推進する電線地中化で恩恵を受ける関連穴株としても注目度が高い。

　メディアグローバルリンクス＜6659.T＞＝ストップ高。同社は８月２９日に、米国テレビ芸術科学アカデミーから２０１４年度テクノロジー＆エンジニアリング　エミー賞を受賞したと発表。これをきっかけに、さらなる販売増などが期待されているようだ。今回受賞したのは、主に欧米を中心としてＩＰネットワークにおいて放送用映像素材を伝送する際に利用される圧縮技術のＪＰＥＧ２０００。

　ＪＣＵ＜4975.T＞＝大幅続伸。先週末８月２９日に、９月３０日時点の株主に対する１対２の株式分割を発表したことを好感する買いが流入している。効力発生日は１０月１日。投資単位の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）