経済指標次第の相場へ・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2014/08/25 15:59

イェレン議長、実用主義的アプローチを主張・・・・・

 イェレン・FRB議長がジャクソンホールでの講演で、「適切な政策を策定するための単純なやり方は無い」と述べ、今後の金融政策に関しては、「入手される指標や情報に基づき政策を決定する『実用主義的』アプローチが必要だ」と明言されました。

 これは、「労働市場のスラック(弛み)の残存」を判断するにあたり、「ニュアンスを読み取る事が一段と必要になる」との発言とも通じおり、様々な指標を丁寧に分析して行こうと云う姿勢を表しています。

 これまでは当然の事ながら、雇用指標の市場の注目度が高かった訳ですが、今後は、幅広い指標等にも目配りを行わなければなりません。又、米国の潜在成長率低下論が正しいのかどうかも引き続き、市場の関心の高い事項となり続けそうです。

今週は、米国の住宅市場関連指標が多く発表されますし、消費者信頼感、耐久財受注とともに、GDP改定値も発表される予定で、どれも、FRBが注目する指標と言う事になります。本日は、新築住宅販売件数の発表が予定されていますが、先週発表された中古住宅販売件数に続いて、強い数字となれば、住宅市場改善を示し、ドルの支援材料となりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想