8月相場のアノマリーについて
相場において、合理的に説明できないものの、過去の経験則やパターンに照らし合わせて規則性があると認められることを“アノマリー”と呼びます。
その“アノマリー”の内、2月と8月の相場は「ニッパチ(2・8)相場」月と言われ、閑散商いとなりやすく、特に8月は「夏枯れ相場」ということで株価の低迷と為替相場の円高基調がよく話題にあがる月。
特に8月の為替相場が円高基調になりやすいその背景として、8月中旬に米国債の大量入札および償還があることや、本邦企業の9月末中間決算に向けたリパトリ(=海外資産の本国還流のこと)などが8月のお盆あたりに集中することがその要因として挙げられます。
その他にも、欧米勢の夏季休暇や日本の盆休みなどでマーケット参加者が限定されることなど、8月のアノマリーは枚挙に暇がありません。
ただし、その8月は過去の経験則から言うと決して平穏無事な閑散月とは言えず、例えば近いところでは2007年8月のパリバ・ショックや、歴史を遡れば1998年のロシア通貨危機も、1990年のイラクによるクウェート侵攻も、またニクソン・ショックも8月にあったという事例も・・・。
そんな8月ですが、実際の相場を見ていくと、過去10年間の8月一カ月の陽線・陰線の割合について、前者を「勝ち」、後者を「負け」とした場合、ドル/円およびNZドル/円は4勝6敗、豪ドル/円に至っては1勝9敗と、大幅な“負け越し”となっています。
過去の経験則、つまり“アノマリー”に従えば、今月は外貨安・円高方向になりやすいということですが、闇雲に恐怖を抱くよりは、パターンや傾向としてその確率や傾向を頭の片隅に置きつつ、粛々とストップロス・オーダーの設定やキャッシュ・ポジションの維持・向上を優先すべき時期と考えます。
その“アノマリー”の内、2月と8月の相場は「ニッパチ(2・8)相場」月と言われ、閑散商いとなりやすく、特に8月は「夏枯れ相場」ということで株価の低迷と為替相場の円高基調がよく話題にあがる月。
特に8月の為替相場が円高基調になりやすいその背景として、8月中旬に米国債の大量入札および償還があることや、本邦企業の9月末中間決算に向けたリパトリ(=海外資産の本国還流のこと)などが8月のお盆あたりに集中することがその要因として挙げられます。
その他にも、欧米勢の夏季休暇や日本の盆休みなどでマーケット参加者が限定されることなど、8月のアノマリーは枚挙に暇がありません。
ただし、その8月は過去の経験則から言うと決して平穏無事な閑散月とは言えず、例えば近いところでは2007年8月のパリバ・ショックや、歴史を遡れば1998年のロシア通貨危機も、1990年のイラクによるクウェート侵攻も、またニクソン・ショックも8月にあったという事例も・・・。
そんな8月ですが、実際の相場を見ていくと、過去10年間の8月一カ月の陽線・陰線の割合について、前者を「勝ち」、後者を「負け」とした場合、ドル/円およびNZドル/円は4勝6敗、豪ドル/円に至っては1勝9敗と、大幅な“負け越し”となっています。
過去の経験則、つまり“アノマリー”に従えば、今月は外貨安・円高方向になりやすいということですが、闇雲に恐怖を抱くよりは、パターンや傾向としてその確率や傾向を頭の片隅に置きつつ、粛々とストップロス・オーダーの設定やキャッシュ・ポジションの維持・向上を優先すべき時期と考えます。