製造設備の稼働が拍車をかける展開に
夏本番を迎え、ドライアイスが不足する懸念が浮上している。アンモニア製造設備などの相次ぐ稼働停止で、原料となる炭酸ガスの供給力が低下していることがその背景にある。
炭酸ガスは化学プラントや石油精製プラントから発生する低純度の粗炭酸ガスを、工業用ガス会社が純度を高めて液化炭酸ガスやドライアイスなどに製品化している。しかし、今年3月の宇部興産<4208>堺工場アンモニア製造設備の稼働停止に続き、来年7月末には三菱ガス化学<4182>新潟工場アンモニア製造設備が停止する予定。経済産業省が製油所再編を打ち出していることもあり、供給力は先細りすることが予想される。
こうした状況下、大陽日酸<4091>傘下の日本液炭は液化炭酸ガスおよびドライアイスの10%値上げを表明する一方、調達先拡大にも注力。エア・ウォーター<4088>傘下のエア・ウォーター炭酸は東燃ゼネラル石油<5012>川崎工場から、岩谷産業<8088>はコスモ石油<5007>堺製油所から原料ガス供給を受けることで合意している。これらの動きが売り上げ増につながることが期待されるなか、昭和電工<4004>傘下の昭和電工ガスプロダクツや東邦アセチレン<4093>、高圧ガス工業<4097>、小池酸素工業<6137>などの動向も注目される。
炭酸ガスは化学プラントや石油精製プラントから発生する低純度の粗炭酸ガスを、工業用ガス会社が純度を高めて液化炭酸ガスやドライアイスなどに製品化している。しかし、今年3月の宇部興産<4208>堺工場アンモニア製造設備の稼働停止に続き、来年7月末には三菱ガス化学<4182>新潟工場アンモニア製造設備が停止する予定。経済産業省が製油所再編を打ち出していることもあり、供給力は先細りすることが予想される。
こうした状況下、大陽日酸<4091>傘下の日本液炭は液化炭酸ガスおよびドライアイスの10%値上げを表明する一方、調達先拡大にも注力。エア・ウォーター<4088>傘下のエア・ウォーター炭酸は東燃ゼネラル石油<5012>川崎工場から、岩谷産業<8088>はコスモ石油<5007>堺製油所から原料ガス供給を受けることで合意している。これらの動きが売り上げ増につながることが期待されるなか、昭和電工<4004>傘下の昭和電工ガスプロダクツや東邦アセチレン<4093>、高圧ガス工業<4097>、小池酸素工業<6137>などの動向も注目される。