<話題の焦点>=稼働率高まる「倉庫」、景況感反映し活躍ステージへ

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/07/11 12:12
 機械や化学品、食料品などを保管する倉庫の稼働率が、景況感の改善を映して堅調な動きをみせている。

 国土交通省の調査によると、4月の入庫量は前年同月比9.4%増の約247万トンと、10カ月連続のプラス。出庫量は同4.9%増の約236万トンと、8カ月連続で前年実績を上回った。消費税率引き上げの影響で飲料や日用品などの取り扱いは減少したが、金属製品や電気機械、合成樹脂などは引き続き好調。製造業を中心に生産活動が活発化していることが示されている。

 また、入庫量と出庫量の合計を、倉庫にある荷物の残高で割った回転率は52.1%。前年同月の48.8%を上回っていることからも荷動きの良さがみてとれる。

 この調査は倉庫大手21社が対象で、国内全倉庫の総面積に占める割合は約2割。足もとの動きは、大手倉庫会社の追い風となるだけに改めて見直し機運が台頭する可能性もありそうだ。

 三井倉庫<9302.T>の今15年3月期通期の連結業績予想は、売上高が1750億円(前期比8.3%増)、営業利益が73億円(同32.8%増)の見通し。倉庫事業の売上高は490億円(同3.9%増)、営業利益は30億円(同40.7%増)を見込んでいる。

 三菱倉庫<9301.T>住友倉庫<9303.T>、渋沢倉庫<9304.T>などはやや慎重な見通しを示しているものの、市場では保守的との見方も出始めている。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
7,340.0
(12/19)
+90.0
(+1.24%)
1,175.0
(12/19)
+6.0
(+0.51%)
2,782.0
(12/19)
+29.0
(+1.05%)
3,050.0
(12/19)
+15.0
(+0.49%)