金融抑圧”下での歴史的なドル/円の低ボラ状態
昨日7月2日に2014年元旦から183日目、つまり一年のちょうど真ん中を迎えた中、前半相場、特にドル/円相場を振り返ってみても、とにかく「動意に乏しい」の一言に尽きます。今年に入ってからのドル/円の1ヵ月高低差平均は2.43円、6月に至ってはその高低差が1.52円と、1980年代以降ワースト2位の低ボラ環境。ワースト1位が2011年12月の1.29円、ワースト3位が2012年8月の1.73円ということからも、近年のボラティリティの低下傾向が見て取れます。
これは、現在の相場環境がいわゆる“金融抑圧”(=financial repression)相場の真っ只中であることが指摘されていますが、まさにこの“抑圧的”な金融政策の下、金利との相関性が高いドル/円相場が特に抑圧的な動きに。
“金融抑圧”とは要するに、株価だけ上昇させて金利は低く抑え込みたいという為政者側の論理に合致し、その方法論としては、
①名目金利を下げること
②金融緩和策を実施し、おカネのバラまきを通じて物価(=インフレ率)を上げること。
つまりは両者とも実質金利を下げることにより実体経済を刺激して好景気循環へと回復させることが至上命題。まさに日銀が実施している異次元の金融緩和がこれに当てはまりますが、一方の米国はいち早く「出口」を模索しつつある状態。この「出口」に向かっている、つまり金利を上げる方向性の通貨(=ドル)と、その「出口」がまだ先の通貨(=円)があり、遅かれ早かれその方向性の違いが鮮明になるに従ってドル高・円安基調になるのは時間の問題と見ますが、どうなのでしょうか?
これは、現在の相場環境がいわゆる“金融抑圧”(=financial repression)相場の真っ只中であることが指摘されていますが、まさにこの“抑圧的”な金融政策の下、金利との相関性が高いドル/円相場が特に抑圧的な動きに。
“金融抑圧”とは要するに、株価だけ上昇させて金利は低く抑え込みたいという為政者側の論理に合致し、その方法論としては、
①名目金利を下げること
②金融緩和策を実施し、おカネのバラまきを通じて物価(=インフレ率)を上げること。
つまりは両者とも実質金利を下げることにより実体経済を刺激して好景気循環へと回復させることが至上命題。まさに日銀が実施している異次元の金融緩和がこれに当てはまりますが、一方の米国はいち早く「出口」を模索しつつある状態。この「出口」に向かっている、つまり金利を上げる方向性の通貨(=ドル)と、その「出口」がまだ先の通貨(=円)があり、遅かれ早かれその方向性の違いが鮮明になるに従ってドル高・円安基調になるのは時間の問題と見ますが、どうなのでしょうか?