<話題の焦点>=ホームドアに拡大余地、新たなタイプの登場も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/06/13 12:04
 駅のホームからの転落や列車との接触を防止するホームドアの設置が、なかなか進んでいない現状が明らかになった。

 国土交通省が5月30日に発表した整備状況報告によると、2014年3月末時点の設置駅数は、前年比19駅増の583駅。現在、13事業者18路線で整備中または整備予定となっているが、国交省が積極的に推奨している割には増加ペースが鈍いといった印象だ。

 国交省が昨年7月にまとめた12年度の人身障害事故は約430件にのぼり、うち半分以上が「ホームから転落して列車と接触」および「ホーム上で列車と接触」。13年度はまだ公表されていないが、歩きスマホなどによる事故を含めかなりの件数になっていると思われる。こうした状況を考えると今後、設置ペースが早まる可能性があり、関連企業にはビジネス機会拡大となりそうだ。

 京三製作所<6742.T>の可動式ホーム柵は、2000年夏に東急・目黒線で運用を開始して以来、約3500開口を納入。ナブテスコ<6268.T>は、床面から天井までの高さのホームドア「プラットホームスクリーンドア」に強みを持ち、国内シェアは約95%を誇っている。

 また、最近では新たなタイプの開発も積極的に行われており、日本信号<6741.T>は従来のホームドア部分をロープにしたものを東急田園都市線つきみ野駅で現地試験を実施中。高見沢サイバネティックス<6424.T>は昇降バー式を相鉄いずみ野線弥生台駅で現地試験を行っている。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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