主力株の動き緩慢で売買低調
あす(11日)の東京株式市場は先物主導で引き続き売り優勢の展開が想定される。外国為替市場で円高・ドル安傾向に振れているほか、足もと急速に進む対ユーロでの円高がマイナスに作用する可能性がある。
ここまで日経平均は先物主導で上げ足を強め、5月20日以降、前日までの15立会日で約1200円の上昇を示すなど、短期間の上昇に対する警戒感も強かった。ここにきて個別材料株に物色資金がシフトするなか、一方では主力株の上値の重さが露呈し、直近では日足陰線が続いたことで、全体地合いの変化が意識されていた。
そうした折、10日の東京市場では朝方高く始まったものの、取引時間中に為替の円高などを口実に先物が売られる展開となり、次第安を強いられた。これまでの経緯を振り返っても先物への仕掛けは同一方向に偏りがちで、ここを起点に目先は下値を試す展開となりやすい。今週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えていることも、主力株の実需商いを手控えさせる要因として意識されている。為替相場の変調が重荷となって、もう一段の調整が濃厚だが、見方を変えれば押し目買いの場を探す好機ともなる。
日程面では、寄り前に4~6月期法人企業景気予測調査が発表となるほか、5月の企業物価指数も予定されている。取引時間中には5月の中古車登録台数が発表される見通し。国会での党首討論も注目。
また、海外では5月の米財政収支、5月の英失業率のほか、米10年国債の入札が予定されている。
ここまで日経平均は先物主導で上げ足を強め、5月20日以降、前日までの15立会日で約1200円の上昇を示すなど、短期間の上昇に対する警戒感も強かった。ここにきて個別材料株に物色資金がシフトするなか、一方では主力株の上値の重さが露呈し、直近では日足陰線が続いたことで、全体地合いの変化が意識されていた。
そうした折、10日の東京市場では朝方高く始まったものの、取引時間中に為替の円高などを口実に先物が売られる展開となり、次第安を強いられた。これまでの経緯を振り返っても先物への仕掛けは同一方向に偏りがちで、ここを起点に目先は下値を試す展開となりやすい。今週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えていることも、主力株の実需商いを手控えさせる要因として意識されている。為替相場の変調が重荷となって、もう一段の調整が濃厚だが、見方を変えれば押し目買いの場を探す好機ともなる。
日程面では、寄り前に4~6月期法人企業景気予測調査が発表となるほか、5月の企業物価指数も予定されている。取引時間中には5月の中古車登録台数が発表される見通し。国会での党首討論も注目。
また、海外では5月の米財政収支、5月の英失業率のほか、米10年国債の入札が予定されている。