生産金額は7カ月連続のプラス
機械の回転部分を効率よく回転させるための部品で、さまざまな産業機械に組み込まれているベアリング(軸受)。その生産高が堅調に推移している。
経済産業省の機械統計によると、3月の生産金額は前年同月比11.8%増。2013年9月に前年同月実績を上回って以降、7カ月連続のプラスとなっている。円安の進行を追い風に、自動車や産業機械の生産が増加していることなどが主な要因。例えば、自動車では通常、100~150個以上のベアリングが使用されており、自動車販売増のメリットを享受するかたちとなっている。足もとでは、消費税増税の影響が懸念されるものの、一方で1月から始まった「生産性向上設備投資促進税制」が下支えとなりそう。これは質の高い設備投資について税制面での優遇が受けられる制度で、その効果が期待される。
日本精工<6471>の15年3月期のベアリング部門の売上高見通しは、自動車向けが前期比5.9%増、産業機械向けが同4.5%増。自動車向けは海外需要などを見込んでいるほか、産業機械向けも緩やかながら回復傾向が続くとみている。NTN<6472>は、自動車向け部品全体で同3.5%増、産業機械向け部品全体でほぼ横ばいと予想。ジェイテクト<6473>はベアリング部門全体で同0.6%増とやや慎重な見方を示しているが、オイレス工業<6282>は同5.1%増と堅調な伸びを予測している。
経済産業省の機械統計によると、3月の生産金額は前年同月比11.8%増。2013年9月に前年同月実績を上回って以降、7カ月連続のプラスとなっている。円安の進行を追い風に、自動車や産業機械の生産が増加していることなどが主な要因。例えば、自動車では通常、100~150個以上のベアリングが使用されており、自動車販売増のメリットを享受するかたちとなっている。足もとでは、消費税増税の影響が懸念されるものの、一方で1月から始まった「生産性向上設備投資促進税制」が下支えとなりそう。これは質の高い設備投資について税制面での優遇が受けられる制度で、その効果が期待される。
日本精工<6471>の15年3月期のベアリング部門の売上高見通しは、自動車向けが前期比5.9%増、産業機械向けが同4.5%増。自動車向けは海外需要などを見込んでいるほか、産業機械向けも緩やかながら回復傾向が続くとみている。NTN<6472>は、自動車向け部品全体で同3.5%増、産業機械向け部品全体でほぼ横ばいと予想。ジェイテクト<6473>はベアリング部門全体で同0.6%増とやや慎重な見方を示しているが、オイレス工業<6282>は同5.1%増と堅調な伸びを予測している。