老年人口大幅に増加、高齢者の単身世帯が社会問題に

著者:冨田康夫
投稿:2014/04/27 18:33

関連ニーズは今後も強まる見通し

総務省が発表した2012年10月時点の日本の推計人口で、65歳以上の老年人口が1950年以降の統計で初めて3000万人の大台を超え、全ての都道府県で老年人口が14歳以下の年少人口を上回った。国立社会保障・人口問題研究所の推計調査によると、今後も高齢化が進み、35年時点での65歳以上の人口は約3741万人に拡大すると見られている。

 高齢化が進行するなかで最も問題視されているのは、高齢者の単身世帯が増えることだ。10年時点で65歳以上の高齢者人口に占める単身世帯の割合は16%を超えており、35年には10年比6割近く増え、約762万2000世帯と20%以上が単身世帯になるという。体が不自由なゆえの事故や孤独死の問題など、高齢化に伴う社会問題はより深刻になっていく。

 このため、生活サポートやセキュリティー、見守りを含めた介護へのニーズはさらに強まっていくと考えられる。
居宅介護支援を行うアウトソーシング<2427>、ツクイ<2398>日本フォームサービス<7869>、ユニマットそよ風<9707>などをマーク。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想