注目すべきは、200日移動平均線と日足・-2シグマライン!!

著者:津田隆光
投稿:2014/04/17 17:44

「次なる一手」に一喜一憂する状況が継続しそう?

マーケットの耳目が黒田日銀総裁会見に集まった中、“淡い”期待感を勝手に抱いていたマーケットに対し、まさに「冷や水」を浴びせる結果となりましたが、その姿勢として一貫して変わらないのが「2%の物価安定目標」と「量的・質的金融緩和」のフレーズ。
マーケットが反応しやすいのは「量的緩和」、つまり物量作戦ですが、一部マーケットが先週求めていたものこそ、他ならぬその物量作戦である量的金融緩和第2弾。勝手に盛り上がって、勝手に萎むような状況とも言えますが、黒田日銀総裁の見つめる先は、年末のマネタリーベースであり、来年4月時点の物価動向。アベクロ(安倍首相・黒田日銀総裁)会談での憶測や、麻生財務相のGPIFに絡む発言等「次なる一手」に一喜一憂するマーケットですが、今後は粛々と進むであろう「質的緩和」を冷静に見極める必要がありそうです。

注目すべきは、200日移動平均線と日足・-2シグマライン!

そんな中、昨今動きの鈍さが目立つドル/円相場。
「鉄板説」もある200日移動平均線が凡そ100.80円レベルであることからも、このあたりが生死を分ける「デッドライン」という捉え方が一般的。

個人的に注目するのは、そのラインのやや上方である101.00円レベル。これは、新興国危機や中国信用問題等が取り沙汰された2月上旬以来現在までの下値メドとして見ている日足・-2シグマライン。この2ヶ月間は、日足・ボリンジャーバンドの±2シグマ内で推移する形となっていますが、具体的には概ね101.00~103.90円レベル。週足・一目均衡表を見てみても、基準線がローソク足をサポートする形状。この基準線が101.17円レベルということからも、102円台から101円台前半に下押しした場面は打診買いで臨んでみるのも一案と考えますが、いかがでしょうか?
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想