＜クローズアップ＞ ＧＷ接近！旅行関連に注目、日並びの悪さが国内回帰呼ぶ（２）

　個別銘柄では、エイチ・アイ・エス<9603.T>に注目。格安航空券最大手として知られるが、パック旅行も手掛け、テーマパークの「ハウステンボス」も運営している。

　ＨＩＳは、海外旅行の取扱高が２月の２ケタ増に続き、３月も増勢にある上に、愛知県のテーマパーク「ラグーナ蒲郡」の事業譲渡への期待感も高まっている。イベント効果が功を奏し、「ハウステンボス」の入園者が増加し収益を押し上げている。１４年度の入場者数についても１３年度実績の２４７万人から５０万人程度の増員を見込み２９７万人を目指す。１４年１０月期通期連結業績は、売上高５３９０億円（前期比１２．４％増）、営業利益１５７億円（同３２．６％増）、純利益９０億円（同１．１％増）を予想している。

　ＫＮＴ―ＣＴホールディングス<9726.T>は、傘下に近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを持ち、シニア層をターゲットにした付加価値の高い企画で採算の向上を図る。また、増加傾向にある訪日外国人の取り込み拡大を狙う。１４年１２月期の連結業績は売上高４６４０億円（前期比３．５％増）、営業利益４３億円（同１０．７％増）を見込む。株式需給面では、株価の調整過程で信用買い残の整理が進み、直近３月２８日現在で買い残は４４４．７万株とピーク時から４４％の減少で需給面は改善をみせている。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）