<動意株・10日>(前引け)=加藤製、DIC、大崎電

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/04/10 11:56
 加藤製作所<6390.T>=急伸。建設用クレーンを手掛ける同社は、国内では復興需要や国土強靭化の政策恩恵を背景に受注高水準。首都圏では「豊洲中央卸売新市場」や世界貿易センタービル一帯を開発する「浜松町西地区再開発事業」、東横線渋谷駅周辺の駅街区開発計画など都市再開計画が目白押しとなっていることも強力な追い風となっている。また、海外では東南アジアのインフラ需要の取り込みが進んでおり、中長期的な成長シナリオに期待がかかる状況だ。15年3月期は連続ピーク利益更新が視野に入っている。

 DIC<4631.T>=堅調。印刷インキで世界シェア30%と群を抜く商品競争力を擁する。また電子材料ではスマートフォン(スマホ)向けにカラーフィルター用の顔料も伸びて収益に貢献している。欧米インキ子会社であるサンケミカル社の合理化を推進、14年12月期、15年12月期と連続で20億円前後の損益改善効果が見込まれる状況。また、液晶パネル部材の顔料と液晶が、今後の同社の成長シナリオを支える。顔料は緑色で世界シェア70%を占める断トツの実績で、スマホ向けで今後も高水準の需要を取り込むことが予想されている。

 大崎電気工業<6644.T>=5日ぶり反発。同社は電力量計の国内トップメーカー。「関西電力<9503.T>向けに仕事を手掛ける同社子会社のエネゲートの業績が前期第3四半期以降黒字に転じている」(業界アナリスト)ことに着目する動き。関西電力は今期のスマートメーターの導入数量について160万台と前期推定比3倍強に引き上げる方針を打ち出していることから、収益面での中期的な追い風も強まっている。500円台後半は移動平均線とのマイナスカイ離からも値ごろ感十分で上値余地が意識される場面だ。
 
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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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