政府が婚活・出産・子育てを本格支援

著者:冨田康夫
投稿:2014/04/07 19:29

ブライダル関連業界に焦点

ここにきて、政府による「婚姻率を上げることで出生率を上昇させよう」という動きが一段と活発化してきた。
内閣府は今年度から「地域・少子化突破プラン」をスタートさせ、婚活イベントや出産・育児支援に乗り出す。生涯未婚率は男性が20.1%(10年)、女性が10.6%(同)と増加傾向にある上に、平均初婚年齢が29~30歳に上がり、第1子の出産年齢は30.3歳と30歳の大台に乗った。高齢者1人の社会保障費を負担する現役世代の数は現在2.57人。これが、50年代以降はほぼ1人で支えることになると予想され、社会保障負担の増大が不可避の状態となっている。

 個別銘柄として、結婚相手紹介サービス大手のツヴァイ<2417>は、割安な新料金体系により会員数が順調な伸びをみせている。
婚活サイトを核に、各種婚活サービスを提供しているIBJ<6071>は、合コン、お見合いパーティーなどの企画運営を行うなど婚活を基軸として事業領域を拡大している。

 ワタベウェディング<4696>は、海外挙式サービスの草分けで、海外11カ国に拠点を持つ。東アジアでの沖縄挙式ビジネス拡大に向けた取り組みが評価され、同社子会社の「沖縄ワタベウェディング」が経済産業省「平成25年度ダイバーシティ(多様性)経営企業100選」に選出された。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>は、「一軒家貸切」の結婚式企画運営で特色を示しており、クラウディア<3607>は、婚礼衣装メーカー大手で、結婚式場運営も手掛けている。

◆主なブライダル関連銘柄

銘柄<コード>  前期営業増益率(推定)  株価  PER

ツヴァイ<2417>    13.7     784  15.6
クラウディア<3607>  44.1    1141   9.1
T&Gニーズ<4331>  27.1    1996  16.1
ワタベ<4696>    13億円の赤字   678     ―
IBJ<6071>     20.1    1700  11.3
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想