災害時の備蓄という側面も
日本国内でのコメの消費量が減少を続けるなか、国民1人1年当たりの消費量は1962年に118キログラムだったものが、2012年には56キログラムまでと、半分以下に低下している。ところが、一方で電子レンジやお湯で温めるだけの包装米飯(パックご飯)の消費量は、過去20年間で10倍という急拡大を続けている。
核家族化、高齢化などによる食事形態の個食化、コンビニエンスストア網の拡大などを背景に、炊き立てのご飯が食べられる手軽さが受け入れられ、災害時の備蓄用食料の側面もあることから需要を着実に拡大させている。全国包装米飯協会の公表によると、包装米飯の生産量は1994年に約1万1000トンだったものが、12年は約11万7000トンと約10倍に拡大し、市場規模は400億円に達しており、今後も急成長が見込まれる。
個別銘柄では、「サトウのごはん」で知られる包装餅、包装米飯のトップメーカーであるサトウ食品工業<2923.T>が存在感を示している。13年4月期の同社の包装米飯の売上高は140億円に達している。国内産うるち米に赤穂の塩を入れて炊いた「塩ごはん」の新製品などで需要開拓を狙う。
カレールウで知られるヱスビー食品<2805>は、白米のほかに、赤飯、五目ごはん、麦ごはんなどの品ぞろえで勝負している。東洋水産<2875.T>は、「あったかごはん3個パック」が好評を得ており、玄米のバリエーションも販売している。
ファンケル<4921>は、健康志向のパックごはんとして「発芽米ごはん」で差別化を図っている。冷凍米飯で実績のあるJT<2914>傘下のテーブルマークも「ふっくらつや炊き」のブランドで展開している。
核家族化、高齢化などによる食事形態の個食化、コンビニエンスストア網の拡大などを背景に、炊き立てのご飯が食べられる手軽さが受け入れられ、災害時の備蓄用食料の側面もあることから需要を着実に拡大させている。全国包装米飯協会の公表によると、包装米飯の生産量は1994年に約1万1000トンだったものが、12年は約11万7000トンと約10倍に拡大し、市場規模は400億円に達しており、今後も急成長が見込まれる。
個別銘柄では、「サトウのごはん」で知られる包装餅、包装米飯のトップメーカーであるサトウ食品工業<2923.T>が存在感を示している。13年4月期の同社の包装米飯の売上高は140億円に達している。国内産うるち米に赤穂の塩を入れて炊いた「塩ごはん」の新製品などで需要開拓を狙う。
カレールウで知られるヱスビー食品<2805>は、白米のほかに、赤飯、五目ごはん、麦ごはんなどの品ぞろえで勝負している。東洋水産<2875.T>は、「あったかごはん3個パック」が好評を得ており、玄米のバリエーションも販売している。
ファンケル<4921>は、健康志向のパックごはんとして「発芽米ごはん」で差別化を図っている。冷凍米飯で実績のあるJT<2914>傘下のテーブルマークも「ふっくらつや炊き」のブランドで展開している。