株式投資の勉強の機会としてNISAを活用すべき
現在、日本は約1500兆円の個人金融資産を有していると言われるが、そのほとんどが預貯金に眠っている。長らく続く低金利の環境下にありながら、しかも今後も当分はこの状態が続くだろうと見込まれる中で、株式が占める割合は12~13%、投資信託も8%程度に過ぎない。これは国際的に見ても稀有な例と言える。
こうした状況下で、一定額の株式投資で得た売却益や配当などが非課税になるNISAがスタートする。これによって、個人にとっては、銀行金利より高い利回りで資金を運用するチャンスができるし、個人投資家の増加で資金が証券市場に流れれば、経済の活性化にも繋がる。
とは言え、NISAの仕組みについては、損益通算ができないことや上限が年間100万円に設定されていることなど欠点も指摘されている。だが、これまで株式投資に興味を持っていなかった初心者の入門編、株式投資の勉強の機会を提供する制度だと考えれば、大いに意義があると私は考える。より多くの人がこれまでの銀行預金一辺倒から一歩踏み込んで、株式市場に参加するための有効なツールには成り得るのではないか。
では、実際にNISAで株式投資を始めるためにはどのような視点を持つべきか。NISAでは年間投資額100万円が上限なので、短期売買を繰り返すことはできない。となると当然、適した投資スタンスは長期投資となる。実は長期での個別銘柄の株価予測は最も難しいのだが、その前提として、視野を広げて日本の証券市場の現状を俯瞰(ふかん)して見ると、現在の日本の株価は、国際的にも、過去との比較で見ても、相対的に低い水準にとどまっているということを認識する必要がある。アメリカ・NYダウ平均株価が最高値圏内にあり、年々更新し続けているのとは対照的な状態にある。この前提条件で考えれば、中長期的に日本企業の株価は上昇余地があると考えられる。
こうした状況下で、一定額の株式投資で得た売却益や配当などが非課税になるNISAがスタートする。これによって、個人にとっては、銀行金利より高い利回りで資金を運用するチャンスができるし、個人投資家の増加で資金が証券市場に流れれば、経済の活性化にも繋がる。
とは言え、NISAの仕組みについては、損益通算ができないことや上限が年間100万円に設定されていることなど欠点も指摘されている。だが、これまで株式投資に興味を持っていなかった初心者の入門編、株式投資の勉強の機会を提供する制度だと考えれば、大いに意義があると私は考える。より多くの人がこれまでの銀行預金一辺倒から一歩踏み込んで、株式市場に参加するための有効なツールには成り得るのではないか。
では、実際にNISAで株式投資を始めるためにはどのような視点を持つべきか。NISAでは年間投資額100万円が上限なので、短期売買を繰り返すことはできない。となると当然、適した投資スタンスは長期投資となる。実は長期での個別銘柄の株価予測は最も難しいのだが、その前提として、視野を広げて日本の証券市場の現状を俯瞰(ふかん)して見ると、現在の日本の株価は、国際的にも、過去との比較で見ても、相対的に低い水準にとどまっているということを認識する必要がある。アメリカ・NYダウ平均株価が最高値圏内にあり、年々更新し続けているのとは対照的な状態にある。この前提条件で考えれば、中長期的に日本企業の株価は上昇余地があると考えられる。