東宝が東宝不動産に対して１株７３５円でＴＯＢ実施を発表

　東宝<9602.T>がこの日の取引終了後、同社が発行済み株式数の５９．５１％を所有する連結子会社の東宝不動産<8833.T>に対して、完全子会社化を目的にＴＯＢを実施すると発表した。買い付け価格は１株７３５円で、買い付け期間は１月９日から２月２１日まで。それぞれ独自に展開している不動産事業の戦略を一本化し、効率的な事業運営体制を確立することが必要と考えたため。
　また同時に東宝では、第３四半期累計（３～１１月）連結決算を発表。売上高１５３５億９０００万円（前年同期比１２．９％増）、経常利益２３６億９７００万円（同７９．４％増）と大幅増益を達成した。「踊る大捜査線ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ　新たなる希望」や「ＢＲＡＶＥ　ＨＥＡＲＴＳ　海猿」、「テルマエ・ロマエ」などの寄与で映画事業が好調だったほか、不動産賃貸事業も伸長した。
　なお、１３年２月期通期は売上高１９３０億円（前期比６．４％増）、経常利益２５８億円（同４８．５％増）を据え置いているが、期末配当については従来計画の１５円に５円増額して２０円（普通配当５円、記念配当５円）とし、年間２５円（前期２０円）にすると発表している。

東宝の株価（大引け）は１５２６円（△１４円）。
東宝不の株価（大引け）は５５２円（▼５円）。



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）